ラストシーンの直前に込められた仕掛けに気づきました。ちゃんと伏線もそこかしこに張ってあるのにそこまで見事に気づかせない筆致が素晴らしいです。そしてすべてがかみ合ったのちにじんわりとくるラストシーン。素敵な作品だと思います。
結婚式前夜にかつて一緒に暮らした男のもとへと訪れる。背徳的な設定に釣られて読んでいけば、少しずつ明かされていく二人の関係性と、言葉のやり取りがとても素敵でした。ウミガメのスープを巻き込んで、最後の二人の姿とても印象的です。