これは歴史的事実である。
『目指せ反家康包囲網☆』などと動画サイトにUPされたりしてるが、
言ってることは事実である。
カメラをさげた押忍男子が三成目当てに佐和山城に殺到する。
うん、現実世界ではあります。この場合大抵女子ですが。
左近も思ったことだろう、忠義を捧げる殿がまさか、まさか、
アイドルみったん(女子)になるなんて。
みったんの超活躍については細かく触れません。
読めば分かる、戦国の恐怖。
そりゃ淀殿もヒステリー起こすよ。
鬼島津や大谷刑部までが見事に調略されていく様は痛快。
単なるTS萌え小説ではない。
短編らしい鮮やかな斬り返しがある。
私はここで陥落しました(みったん!みったん!
なぜかデジカメやらネットやらが存在する戦国の世。
仇敵たる徳川家康との戦いに備えて策を巡らせていた石田三成がある日突然美少女に!
動画サイトへ反家康同盟の仲間募集をアップしたことを皮切りに、彼女はアイドル活動を始めちゃったりする!
と、なかなかにインパクトあるトンデモをかましてくれるこの話ですが、なによりも注目していただきたいのは三成の腹心たる島左近さんの苦悩です。
みったん(作中での三成さんの呼称)の斜め上ながんばりの下で右往左往する彼。超高名な策士なのに!
しかもそれを横目に、生真面目といえばこの人みたいな三成さんがかわいさとあざとさで豊臣側の面々を動かしていくとこがまたあわれなりって感じなんですよ。
やっぱり極端な構図があってこそ、笑いは生まれるんですよねぇ。
最終更新が去年の3月なんですけど、ぜひ続きが読みたいところですね。みったんに期待しつつオススメ!
(笑っちゃう? 笑わせられちゃう?コメディ4選/文=髙橋 剛)