担任でも教科担当でもない、やる気のなさそうな教師。ふとしたきっかけで、いつもと違う場所で出会った彼の、いつもと違う眼差しに射抜かれた時から、彼女は恋に落ちてしまう——。
教師と生徒というごくありふれた関係で、ごく当たり前にその想いを否定されながらも、一年目はチョコを持って、そして翌年からは手ぶらでも、彼の元を訪れずにはいられない。
拒否するなら、そこにいなければいいのに、彼女を待ち受けているかのようにその場所に佇む男と、彼女の恋の行方は……。
抑えた表現の中にも、女の子の想いが思い切り伝わってくるその切なさと、どうにもそれはもう惚れてしまうやろー!!と叫ばずにはいられないヨレているのに惹かれずはにいられない生物教師の大人の色気に完全にノックアウトでした。
ラストの余韻がとにかくもう……!
今、まさに恋をしている人も、これから恋をしたい人も、そしてかつての恋を思い出したい人にも、全力でおすすめしたい一作です。
ああ、幸せ……。
素敵な物語をありがとうございました!