壱単位

いや、びっくりしました。作者さまの作品はいくつか拝読していますが、ほとんどは煌めくような文体とこころの描写にあふれた、情感ゆたかなおはなしたちです。今夜、置き忘れたようになっていた…続きを読む

まっしろ。 色の定義は、RGBでいえば、255、255、255。 255というのは、すべて、という意味です。 作者さまのねがいは、作者さまご自身の象徴であるまっしろなカンバスに…続きを読む

作者さまはどんな恋愛をしてきたんだろう？　とは、以前のレビューでも書かせていただいたところです。これは、この話はなかなか、かけない。 引き出しっていう言い方は間違いなく不適切です…続きを読む

作者のかたのやさしさ。本作は恋愛にかんする連作の一部で、ほかの作品をふまえるとさらにしっとり、味わえるのだけれど。嘘、ウソ。そうか。そうかあ。じれったさでもじもじする本作ですが、わ…続きを読む

恋愛についての連作の、ひとつのお話です。でもわたしには、ちがう色で見えてしまいます。失う、ってそんなに簡単なことじゃない。泣き叫んで、ことばを並べて、吐き出して。わたしももちろん、…続きを読む

詳しくはかきませんが、主人公の、なんどかにわたる、それ、の二回目。その描写でわたしは、ああ作者のかたは本気なんだな、ほんとうに人物動かしたいんだな、とおもいました。わたしは、それが…続きを読む

直球勝負の、甘酸っぱい、すれ違いのおはなしです。主人公は気持ちをためてためて、やっぱりそれは叶わなくて。でも、あらためてわたしはおもいます。ハッピーエンドじゃないって、どういうこと…続きを読む

拝見した時点で三十五話くらいあったんですが合計閲覧時間たぶんカクヨム歴で最短かと思います。いやしっかり単語いっこいっこ追ってます。なのに捗る。捗らざるを得ない。風邪ひいたらこのお話…続きを読む

物語の冒頭から引き込まれました。この世界のしくみ、社会の様子、ひとびとの暮らしがこれでもかというほど丁寧に描写され、まるで映画を見ているかのように場面が克明にこころに描かれます。 …続きを読む

あり。読後しばらく経たないと感想出てこないけど、あり。ありしか言えない。なんだこりゃ。すごい。

なんだろう。わたしが云えることってすごく少なくて、わたしは物書きでもなんでもないし、もちろん立派な人生を送ってるわけでもありません。でも、揺るがずわかってることがあり、それは、きっ…続きを読む

紹介文を拝見せずに読んで、あとから三題噺の企画で書かれたことを知りました。ぎゃふん。参りました。文章が、ことばが踊る。鉤針をぐりんと取り回して向こうにあるなにかを引っ掛けてくる感じ…続きを読む

ふわっと柔らかい、繊細で丁寧な情景描写。作者さまのやさしい言葉で読者は知らず、魔女の棲む森に座らされているのです。切り株のそばに。作者さまが横にいらっしゃる。お茶をすすめてくださる…続きを読む

こんなに美しい世界を知りません。人物、機械、まち、空気。夜空。ぜんぶ、強烈な、そして残酷ないろを伴って、読む者の視野を描きかえていきます。そう、わたしたちの世界を、再定義しに来るの…続きを読む

タイトルとあらすじを拝見し、すこし暗めの復讐譚なのかな……と多少、おっかなびっくり読みはじめました。 ぜんぜん違いました。もちろん辛い目に遭い、また苦労もする主人公アリアですが、…続きを読む

七ねこ、うちふたりは虹の橋でわたしがくるのを待ってますが、とにかく、困った多数のねこたちに囲まれて暮らしております。 見送った二人の子、いずれも最期はびっくりするような奇跡をおこ…続きを読む

いきていて、幸せであること、いきている目的をはたしていること、ながくいきて、子供と孫に囲まれて、うまれおちてすぐにいのちを失って、花も草も、牛も豚も、わたしがながくいきた証は、わた…続きを読む

わからなくていいから。わたしだって、わかったふりだから。いいから。読んだ方がいいよ。そのあとで、後ろ脚で砂かけていけばいい。その砂はわたしが引き受けるよ。

星新一先生大好きです。小学校のとき、教室になぜかほとんど全巻そろっていて、足りない分は図書室で注文までして読み込みました。ご承知のように文明批判をベースとすることが多い先生でしたか…続きを読む

ほんとうに優しい方です。 書き振りはそのお話のつど、読んでおられる作品などに影響されているようにお見受けしますが、そんなことはどうでもいいです。 語り口調でもお説教の内容でもな…続きを読む

はじめは猟奇ものということで恐る恐る読みはじめました。また、わたしはいわゆるバディものがあまり得意ではなく、これまで触れてきたお話はどの辺りに共感を置けば良いのか迷うものも多かった…続きを読む

ほんとうに美しい物語。ふつうのOL、よくある異世界転移、お仕事系、嫌われ系。最初は……ごめんなさい、どういう遷移をたどるんだろうと思っていましたが、本日時点のおはなしは、わたしに、…続きを読む

地図制作、マッパーという、現代においても地味な方向に位置付けられるお仕事（ちなみにわたしも類似業務の経験あります）。ファンタジーの世界においてそのスキルをどう物語にからませるのかな…続きを読む

応援のコメントにも書かせていただきましたが、いいたいこと、見せたい場面を端的に置いていく手法で、三人の人生の交差、いえ、人生の意味ぜんぶを見事に描き出されていると思います。 わた…続きを読む

わたしはプロットやシーンでぞくっと来るタイプですが、まさにツボでした。まだぞわぞわしてます。ラストの主人公の感情を丁寧に描くであろう本編の文章を想像すると、ああ、となります。ぜひ長…続きを読む

あらゆる場面の情景描写がとても丁寧で緻密で、しかも美しいと感じました。 主人公は自分でも葛藤を封じてる面があると思いますが、それがこれだけの精密な描写を受けてどんなふうに描かれて…続きを読む

怜悧な刃物のような主人公、お話のスタートからしばらく続く無機質な戦闘の描写。登場人物たちの愛らしさも感じられるなか、どこか不思議なお話だなあと読み進めておりました。が、主人公の能力…続きを読む

もう第一話のかぐや姫登場のシチュエーションとご本人の反応。可愛いしツボに入るし、半日くらい思い出し笑いしてました。キャラ立ちまくりの翁をはじめとする周囲の人々、もはやかぐや姫の影が…続きを読む

軽妙でとても読みやすく、だけど雰囲気があって微笑ましくて、主人公さまの息づかいが顔のすぐ横に感じられる、生活の音が聴こえる、なんとも魅力的な文体。大好きでした。ベルに会えてよかった…続きを読む

英雄でもなんでもないふつうの、むしろいろいろな問題を抱えている登場人物たちが、与えられた能力を発揮しつつ互いにたすけあい、成長し、銀河規模のたたかいに身を投じてゆく。 まさに八十…続きを読む

いまレビューを書こうとして、本当に困っています。 さきほど最終話、あとがきまで読了して、ぽろぽろ泣いてしまっているから、あまり冷静なことばを紡ぐことができません。気を許すと、自…続きを読む

たまたま拝見し、気まぐれに拝読しました。びっくりしました。沈みながらも澄み切って、文章全部から作者さまがどんな世界を見て生きているかが伝わって。わたしはほんとうに大好きです。あなた…続きを読む