ある日突然、動物が魔物化した地球。
ほとんどの人間がアーコロジーという巨大施設に引きこもっている中、突如力が表れた能力者は追い出されて魔物討伐をすることで物資供給を得ています。
終末世界観が重大な要素ですが、描写が丁寧なので比較的入り込みやすいと思います。
出てくるキャラクターも個性が強いので、能力を覚えているうちに自然と頭の中に入ってきます。
能力者の力にメリット・デメリットがあるのと、能力者同士でその力を上手く活かして魔物を倒していくのが魅力的です。
現代ファンタジーがお好きな方、ぜひ読んでみてくださいませ。

怜悧な刃物のような主人公、お話のスタートからしばらく続く無機質な戦闘の描写。登場人物たちの愛らしさも感じられるなか、どこか不思議なお話だなあと読み進めておりました。が、主人公の能力が明らかになるとともに、パンっと音をたてて拡がる世界観。なるほど、そういうことか！ と。わたしには「箱庭」は、物語の空間的な領域だけでなく、主人公たちのこころのカタチを示すように感じられました。

現代ファンタジー小説ということでしたが、この小説の世界観にどハマりしました。他の方のレビューにもあったような終末世界観。これがとにかく刺さる！
異能系をあまり読まない人でも、世界観だけで楽しめると思います！

本作品の見所は、何と言っても能力が登場する６話からでしょう。
最低でもここまで読むことをオススメします。

なぜ、どうして、がしっかりと書き出されており、物語の世界観が非常にわかりやすい作品です。
能力を使った、終末世界寄りのアクションファンタジー好き必見です。
是非是非!!