『あの子と仲良くなりたい』と相談した相手が、本人だと知らないのは公爵令嬢様だけ!?
バレたら不慮の事故まっしぐら……! と失礼を承知で内心びくびくしながら接客するシャルリアと、そんな彼女に全く気付かずに飲んだくれてふにゃふにゃしている普段は完璧すぎる公爵令嬢アンジェリカのやりとりが微笑ましく、にやにやが停まりません……!
ギャップっていいですよね。普段は堅物なあの人が家出はペットに甘々だったり、普段は厳しいあの人が実は陰で滅茶苦茶守ってくれてたり。
本作のアンジェリカはまさにそんなギャップ萌えの極地! 公爵令嬢として染みついてしまった振る舞いに悩み、呑んだくれて本音を話す姿は可愛いの一言に尽きます!
また、主要な舞台が呑み屋ということもあり様々な料理が登場するのですが、それがどれもすごくおいしそう……! アンジェリカの食べ呑みっぷりがいいのもあって、読んでて非情にお腹がすきます。深夜に読むのは危険かも……?笑
酔っ払いどもを軽くあしらってお店を回すシャルリアも可愛いし、こんなお店が近くに会ったら毎日でも通いたくなりますね……!
全体を通してほのぼのほっこり、それでいてファンタジー世界らしい要素をしっかり取り入れた良作。一見の価値ありです!