え? なんでこれが、この程度の評価なの???(現時点で★26個)
正直、直近で拝見したウェブ小説の中で1,2を競う作品と思ってます。
(あくまで個人的評価ですが)
往年のラノベを彷彿とさせる、重厚なファンタジー。
戦士アレニエ、神官リュイスの各視点で話は進みますが、各キャラ視点で描かれる物語はとても深く細かいところまで描写され、丁寧な作品に仕上がっていました。
かといって、特段読みにくいということは感じず。
特に戦闘シーンでは、一歩違えば命を落とすようなやり取りが、懇切丁寧に描かれ、しかし展開は先読みされず。読み手として常にハラハラさせられました。
物語の途中にちりばめられた伏線と、それをまとめ上げ、いずれも重要なポイントとなる作り込みにも驚かされます。
主役の二人が、それぞれの思いや過去を持ちながらも、共に旅を続ける姿がとても印象的。
なにより、女同士の友情()にこちらもほっこりとした気持ちにさせられます。
また他の登場人物の掛け合いや、お互いの関係性なども結構深くまで描写されており、各キャラクターがしっかり立っていることも感じられます。
昨今のウェブ小説にありきたりな、「さくっ」と読み進める、といったタイプではありませんが、前述のとおり、非常に濃厚な、ザ・ライトノベル、といった傾向のファンタジーモノです。読者も一緒に冒険者になって、アレニエとリュイスを応援したくなるような、そんなお話。
二人の行く末を、ぜひ、たくさんの人に堪能していただきたい。
「勇者の旅の裏側」で、何が起こっていたのか。
少しでもこのレビューが、本作の知名度を上げてくれることを願ってます。