作者さまの、全力。
- ★★★ Excellent!!!
いまレビューを書こうとして、本当に困っています。
さきほど最終話、あとがきまで読了して、ぽろぽろ泣いてしまっているから、あまり冷静なことばを紡ぐことができません。気を許すと、自分のきもちだけをうたってしまう。なんども消し、なんども消し、いまに至ります。
それも、もちろん、困ってる。
でも、そのことじゃない。
わたしは、この作品がなんであるのか、なぜ読んでいただきたいのかを、うまく説明することができないのです。
女子高生、事故、サイボーグ、ロボット、変身、魔力、精霊、反重力、レーザー砲、父親との確執、次元と時間を超えた愛、悪の秘密結社、人類と地球の危機……。
キーワードはこんなにたくさん、あるのです。
どれでも、かけばいい。
設定までしっかり練り込まれた本格SFですよ、魔力や精霊がつかわれる近未来が舞台ですよ、女子高生が変身する魅力的なおはなしですよ、バトルが迫力あってすごいですよ、コメディもたくさんあって笑えますよ……。
いやだ。
ぜったいにそんなこと、書きたくない。
これは、作者さまのからだの一部。
そうしてわたしの、思い出の一部。
作者さまの好きが全力でつめこまれてて、愛すべき登場人物たちとわちゃわちゃできて、ダジャレとオヤジギャグであはは笑って、カップラーメン食べて、昭和のアパートに詰め込まれて、笑って、笑って。
たくさん、笑って、泣いて。
これは作者さまと、わたしの、大事な一部。
あなたの一部にも、してください。