サイボーグ魔法少女(?)誕生! その名は『めかまじょ』!!

メカな魔女、でその名も「めかまじょ」!
同じ作者さんの別作品のスピンオフらしいですが、私はこちらしか未だ見れていないので単品での感想を。

飛行機事故に巻き込まれ死に瀕した女子高生「小取美夜子」は、実の父の手により「めかまじょ」へと生まれ変わることで一命をとりとめた!
彼女はさいたま新都心の平和を守るべく、今日も精霊魔法で悪と戦うのだ――!

――と言ってしまうと嘘ではないけど本当でもない塩梅。
本作では命を取り留めるために「めかまじょ」として生まれ変わらざるを得なかった美夜子の心境や内面が細やかに描かれ、軽快な痛快娯楽活劇であるのみならず、美夜子の葛藤やわだかまりを解きほぐしてゆくのであろう、繊細な物語としての一面も併せ持っています。

2023/1/30現在、もう一人の「めかまじょ」宮本早苗も登場し、そろそろあらすじの内容へと本格稼働してゆきそうな塩梅。
ギミックこそメカニカルながら、筋立ては割とご近所でちいさくまとまっている本作がいかにして世界規模まで話を拡げてゆくのか。私的には美夜子の心境や、気風のよさげな早苗との関係性に注目しつつ、追ってゆきたいと思います。

以下、完全に個人的な感想ですが――
本作、読んでいてなんとなーく「ARIEL(笹本祐一作/ソノラマノベルズ刊)」が脳裏をよぎるなどしていたのですが……うまく言えないのですが、レトロフューチャー?
というと意味が変わってしまうのですが、一昔前のOVAにありそうなコミカルSFっぽさというか、そういう空気を感じるのかもしれません。
正直その手合いに精通している訳ではないので、自分のイメージによるところが大きい感覚なのですが…

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