タイトルとあらすじを拝見し、すこし暗めの復讐譚なのかな……と多少、おっかなびっくり読みはじめました。
ぜんぜん違いました。もちろん辛い目に遭い、また苦労もする主人公アリアですが、負けてない。もう全然負けてない。したたかに、というと権謀めいた印象になってしまいますが、とにかく元気に、目の前のものを利用しまくります。明るく、前向きに。
めげずに照れずに絶望せずに、がっかりもしょげもしながら、最悪ともおもわれる状況をひらいていく。
ときには回し蹴りも飛ばしますし、その際にお約束の……もあります。
そうです! わたしが好きなのはこういうのです!
よいお話に巡り会えました。作者さま、ありがとうございます。