ひとの一生を語るのに長編は不要と思わされました。

応援のコメントにも書かせていただきましたが、いいたいこと、見せたい場面を端的に置いていく手法で、三人の人生の交差、いえ、人生の意味ぜんぶを見事に描き出されていると思います。

わたしもそうですが、言いたいことを仄めかし、隠してはちらっとみせ、みたいな描写をする方が多いと思います。特に本作のような重い主題を扱う場合にはそういう傾向が強いように感じます。

たぶん、直截的な描写が怖いのだと思います。少なくともわたしはそうです。

ですから、その意味で、作者さまが本作にいかに強いエネルギーをぶつけられているか、が読み取れると思うのです。

あなたはどう感じられるか。

みじかいお話です。ぜひ、ご覧になってください。