魔女の棲む森で、作者さまと。

ふわっと柔らかい、繊細で丁寧な情景描写。作者さまのやさしい言葉で読者は知らず、魔女の棲む森に座らされているのです。切り株のそばに。作者さまが横にいらっしゃる。お茶をすすめてくださる。秋の穏やかな陽光、樹々のあいだを落ちてくるひかりを感じながら、わたしたちは、登場人物ふたりの、なんとも素敵な時間をしばらくの間、共有させていただくことになります。その体験の、なんて心地よく愛おしいこと。

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