橋本ちかげ

初めまして。夏のアオハルらしい作品に巡りあえて、思わず微笑ましくなりました。大声禁止の図書館、そこは読書…も楽しいですけど、好きな女の子とも、ゆっくり時間を過ごせる空間。魚のたとえ…続きを読む

気になるクラスメートの秘密を知ってしまうある日。孤独な彼女は、報われない恋をしていた。受け止める相手もないままに、片道切符な恋が進んでいく。淡々とした描き方ですが、それが時に、気に…続きを読む

どうしても出来ないこと、分かっているのに理解できないこと。周囲は障害だと言えば片付きますが、それは許された訳ではない。そこに生きづらさがある。自転車のたとえは、分かりやすかったと思…続きを読む

「何か気になる」 好意と敵意が裏返しなこの年代の情緒をよく、捉えていると思います。あまあまな展開だけでなく、二人の信頼や絆に理由が描かれることで、より親密感の増したラブストーリーに…続きを読む

もう、楽になりたい。 「死にたい」気持ちを抱えて苦しんでいる人のほとんどの方はそう考えていると思います。 いてもたってもいられないような苦しみ、考えるほどにいたたまれない想い……続きを読む

年頃の女の子二人が、どうして二十五歳の男の人と同棲しているんだろう？ その経緯が特に語られず、お話が進んでいくところが何とも不思議だなあと思っていたのですが。こう書いて薄々感じとる…続きを読む

容姿、口癖、性癖、立場…萌えもチャートを作って分析してみると、これだけの要素に分解できるのですね。参考になりました。どの組み合わせも要はバランスなのでしょうけど、キャラの存在感に説…続きを読む

仲のいい先輩と後輩から恋人へ。いつもの心地よい関係があるからこそ、越えがたいものです。「もしかしたら…」が気になってお互い口に出せないことが「まさか」一緒のことだったりする。それが…続きを読む

愛情と性癖は別。そう言われても中々、割り切れるものじゃありませんが、恐るべき偶然でスイッチが入ってしまった箱の中のものへのフェチな性癖は、ニッチすぎて愕然としました。これだけ複雑だ…続きを読む

風変りな発端もさることながら、読み進むほど変わっていて、最後は不思議な地平へ着地するラブコメ（？）でした。クマノミさんの衝撃的な発想で、世界はどんな形に変容してしまうのでしょうか……続きを読む

「ホラーなのか、ミステリなのか」 それはこの物語の最大の伏線にして、第一歩。しかし冒頭に掲げられたその命題がこんなところに着地するとは。文芸部はいったいどうなってしまったんでしょ…続きを読む

シナリオスクールや小説作成のスクールに通っていてデビューした、と言う作家さんをちらほら見かけますね。わたしの場合は完全なる独学独習なので、そうしたスクールにもコミュニティがあって、…続きを読む

ミステリのトリックのネタは、尽きた。 江戸川乱歩の『幻影城』の昔から、この界隈ではそう言われて久しいわけですが、令和の世の中になっても、日々あまたの人の手によってミステリは量産さ…続きを読む

思春期のあれこれを通りすぎて変わっていく先輩と、それを留めたい後輩。殺したいのは「時間の流れ」。移ろい変わっていくものを、その息の根を止めてでも留めたい、そんな気持ちの表れなのかな…続きを読む

わたしも割りと一人上手ではあるので、わずらわしい人だかりや必要以上な人間関係がない方が、元々快適だったりします。 しかしいざステイホームになってみて、人と人との間には、そこそこの…続きを読む

本当にマキさんのことが好きだったのだなあと言う気持ちの真っ直ぐさがとても伝わってくる恋話でした。 でも、すごくいいなと思ったのは、ともすると空回りしてしまいそうな年下の男の子の恋…続きを読む

子供の頃からの近すぎて、気安すぎて。そんな関係を進展させるのには、卒業の日はすごくいいきっかけですよね(*´ω｀*) ちょっとくすぐったい話も交えつつ、意外と告白される方の美羽先…続きを読む

わたしは80年代生まれですが、この時期の音楽やドラマや、作家さんが好きなので、非常に楽しく拝見しました。 まるで松田優作の『探偵物語』の登場人物のような浅草リリー、安保世代の若者…続きを読む

わたしならちょっと気づいてきても、思いきって言い出せないかもです。しかしこれこそ、宇宙警官たる資質なのでしょう…！

今の自分が面白くない、と言う人が、本当は面白いものが何かを知っている人。つまり、ロックが好きなのは本当は、ロックじゃない人だったりしますよね。音楽を通じてつながった二人。これからも…続きを読む

生活感あふれるドキドキが本作のポイント高いところだと思いました。高嶺の花な女の子がぐいぐい、結論を迫ってくる、そんなお話も楽しいですが、美人の先輩のプライベートなあんなとこ、こんな…続きを読む

純愛は成就するばかりのものとは限らない。咲いては散るような生々しい悲恋にこそ、一つの真実味を感じられるような気がしました。怒りと共に踏みにじった面影に未練を駆られ、追いすがり、必死…続きを読む

　このお話を最後まで拝見して、まず頭に思い浮かんだのは、芸術鑑賞には付き物の『解釈』と言う言葉でした。 　絵画に限らず、そこに形象されたものに、人が抱く気持ちや考えることは、千差…続きを読む

心の底で重石になって、でもそんな簡単に言うに言えない、そんな気持ちをこじらせたあなたに一番なのが、このお店の名物メニュー『悩みのコーヒー』。 ほっと一息つくと、話してみたくなるも…続きを読む

キャンバスとして与えられた食材に、『味覚』を投影して『食べる』。こんな時代がいずれやってきそうで、ドキッとさせられました。 人間の未来はやがて頭脳の発達に、人間の肉体がおいてけぼ…続きを読む

親子で恋人の待ち合わせ。お互いの相手について話していくうちに、とんでもないことに…。結末までの落とし方が、短いながらとても巧妙だと思いました。 何とも腑に落ちるラスト。それにして…続きを読む

つかず離れず、隣同士の幼馴染みの二人。距離感をとても意識させられるお話で、清潔感あるレモンの薫りが、二人の間柄をそこはかとなく語り仄めかしているような感じがしました。 訪ねてくる…続きを読む

「した」と言うのが、このお話のミソな気がします。読み進めていくと、このタイトルの「危うさ」を、絶妙の展開さばきで読ませる「スリル」に変えていきます。ラストもきちんと収まるとこに(？…続きを読む

ZoomでWeb新年会…今時っぽいですね。手紙がメールになり、SNSになっても、気持ちでつなぐ絆のあり方は同じでほっとします。みんなで集まるときのわくわくがまた、なんとも言えません…続きを読む

パンクチュアルに生きる…まさかそんな極端な、と先生の話を聞いて思ったそんなあなた。あなたにも必ず習慣があるはず。 他の生物種にも特有の習性とそれに伴う個性があるように、人間もまた…続きを読む

社会人同士の恋愛は生活、やっぱり胃袋からですねえ(*´ω｀*)まったりおうちごはん。あるもの、気が合うものでわいわいと。相談してるのも楽しいし、作っている間も出来てからも、好きな人…続きを読む

眼鏡っ娘さんの恋のポイントは、やっぱり素顔をほめられたとき。そんな気がします。地味っ子の硬い殻が解けて、ほのかに気持ちが素直になっていく、そんな瞬間の描写がたまらないです。一生懸命…続きを読む

　少し年上、本当に先輩くらいと言うこの微妙な年上感がツボな気がします。 世話好きお姉さんな可愛がりかたをしてくれるかと思いきや、意外といっぱいいっぱいだったりするところがまた、ギ…続きを読む

小江戸と言われた川越。 江戸の庶民にも親しまれた古き佳き街が、ある日突然、異世界に飛ばされて…！ 異形のモンスターも襲来するその危険な異世界を守るため立ち上がったのは、三人の地元…続きを読む

「くっ、私は絶対、悪になど屈しないからな！」(フレーズはサンプルです) ファンタジーなどではお馴染みの、清く正しく凛々しい姫騎士。そんな女の子、岸野さんが、同級生の美少女で学園ラ…続きを読む

衝撃的なタイトルですが、ほんわか百合です。ヒロイン秋津ちゃんとまったり生きてる毎日の、この関係がいとおしいと言う意味では、切なくなるほど甘々ですが！ 誤解を恐れずに言いますと時々…続きを読む

リア充トッピングを全部載せしたら、この作品の広瀬くんのようになるんじゃないか…と思えるほどのスペシャルデザート設定のラブコメです。 文章も読みやすく、クラスメート美少女春香ちゃん…続きを読む

このゆるーい先輩後輩の会話がいいです。話してることにちょくちょく異世界言語が混じってきますが、基本的には、クリスマスのこととか、誰かの(オーク君)恋ばなとか、まったりトーク。 「…続きを読む

ウッディ・アレンの映画に出てくる文豪ヘミングウェイの台詞を思い出した。 「作家に感想を求めるな。よければ嫉妬でほめないし、悪ければ許せなくなる」 そんな感じだったと思う。Web…続きを読む

シメのテールスープまで美味しく頂きました。…と言うシンプルに異世界で、焼き肉フルコースで頂くお話。それ以上でも以下でもありません。しかしそれがいいッ！それがベスト！と言いたくなるほ…続きを読む

村上春樹の『羊三部作』『ダンス・ダンス・ダンス』が大好きな人なら「おお！」と膝を乗り出す文章と表現力だと思いました。軽妙なリズムと、豊かな比喩の波に乗せられて、止めの一文で、きゅっ…続きを読む

二人の小さな認識のすれ違いが、「世界が滅亡する」と言うテーマひとつで、なぜか壮大なものに感じられました。彼も彼女も、二人とも「微笑んでいるんだろうな」とは思いますが、その微笑みの理…続きを読む

個より群。すべては種の存続のために。個人が強調される世の中になりましたが、「家や一族」の存続を第一にしていた人間はかつて、生存していくための個の自己犠牲戦略を採っていたわけで。 本…続きを読む

　不思議な余韻の残るお話でした。江戸の市井のどこにでも潜む小さな茅鼠に見立てて、無力な少年を追い込んで、復讐鬼に育て上げた佐々木の胸中に鬼気迫る切なさを覚えました。藪の中に埋もれて…続きを読む

　一話目からのボルテージの高さから、楽しませて頂きました。ファンタジーな異世界から、突然純和風な義理と人情の世界ってギャップがスゴすぎる…しかもそれを自力で凌駕していくパワフルなお…続きを読む

これは、中々シュールな名作だと思いました。ゴリラと話せると世界が少し優しく映り出しそうですね…女の子の疑問に丁寧に紳士的に答えるゴリラ。たまらないです。そしてラストは、予想外にドラ…続きを読む

　戦国史に最強の名を刻みながら、いまだに大河のお声が掛からないのが、島津四兄弟。九州を制覇した島津家、とっくに大河になってもおかしくないじゃないか！…と言うわけで、立ち上がる有志た…続きを読む

すべての文章が「ノックの音がした」で始まるあの星新一の名著をクトゥルフアレンジ！迫る異世界の邪神の呼び声にありとあらゆる否定の声をぶちかます(もうガンガンに呼んでるのに！)、後半の…続きを読む

ふと、妙なことを言う人ってやっぱりいるんです。追い詰められて、焦ったとき…だけじゃなくても、ふと垣間見る常識まかり通る一般社会のニッチな認識の落とし穴。 中でも天然という言葉だけで…続きを読む