それでも褒めちゃう私は「おたんちん」忙しくて、他人の書いたものなど読んでいられない方。たまには立ち止まって、じっくり他人の文章を罵ってみてはいかかがでしょう?
ウッディ・アレンの映画に出てくる文豪ヘミングウェイの台詞を思い出した。「作家に感想を求めるな。よければ嫉妬でほめないし、悪ければ許せなくなる」そんな感じだったと思う。Webでやってると確かに心ないことや的はずれなこと、感想欄には書かれたくない。と、言ってとにかく賞賛の押し相撲にも、首を傾げる。本文は、そんな物書きの複雑な心理をよく捉えている。もちろん悪いことよりはいいこと書かれたい。でもそれ以上にわたしも、読んでくれた方の心の泉に投げ込んだ波紋の余波を感じたいのだ。
誰もが恐れ、そして喜ぶ……心が動く「感想」。その書き方……というか、書く時の簡単な心構えのようなものを、軽妙な語り口で書いてくれています。刺激的なですが、内面まで突くその内容は一見の価値ありです。