「江戸時代？」を含む小説

朗読用に書いたもの。

　時は元禄、江戸時代。一万石の大名にして志麻国の領主である比寿家。その一人娘、恵姫は海水を制する力の持ち主。 　釣りをしたり昼寝をしたりしてのんびり過ごす恵姫の前に、ある日一人の…

先祖代々二百年に渡り、何もない城址の門を守ってきた門番の話。

【２０２０年２月２日～改稿・再公開】 人は、時として出会うはずのない誰かと出会う。 その中には、時空を超えた出会い――奇跡と呼ばれるものもある。 そんな出会いを偶然で片づけてし…

横浜の端れ、嘗ては東京湾にそそぐ鶴見川に沿って、江戸時代は、幕府直轄領の農村として。鶴見川の氾濫に手を焼きながらも、時代の流れと共に、一時はラジウム温泉の街として、東京の奥座敷と…

「ここのところ、毎晩、深夜にインターホンが鳴らされるの。今晩は旦那も出張で留守だし……」 ふだんは強気な姉が発したＳＯＳ。これを受けて彼女の新居のマンションに泊まりこんだ青年、水…

これは江戸時代に流行ったとされる病。花吐き病の話です。忘れ去られていた病が此処に…。叶わぬ恋…叶わなくなり死を待つだけになった抜け殻。好きだったと伝えたかった。 もう会えない君へ。

江戸幕府の財政を支える金山で栄える佐渡の地で、哀しみを背負い黙して生きる未亡人さやと、さやを姉のように慕う頭領の娘千代。遠方の地からやって来た男への許され得ぬ恋情。

人生に詰んだ俺は、交通事故に遭い死んだ。 そう思った。しかし目を覚ますと、何故か戦国時代。そして、あの徳川家康に逆行転生していたのだ！ 現世では人生詰んでいたが、この戦国では天下…

意外と知らないことわざの正しい使い方・・・『二足の草鞋を履く』の正しい意味は？

江戸時代、町民に税金はなかった。 リサイクルが行き届き、清潔に保たれた町に住む町民の幸福度は意外と高かったのではないだろうか。

江戸末期の石工が作った石仏は、ひときわ異彩を放っている。 川原の自然石を真っ二つに割って一つは笠にし、もう一つを円形に削りだして生み出したものだ。

江戸に幕府が開かれて数十年。力がモノをいう時代は遠ざかり、道徳と規律による統治が進み始めた頃。 海辺の小藩に仕える武士の娘・美緒は、命令によって、同家の江戸屋敷へとやってきた。そ…

突然、タイムスリップを繰り返すようになった私。いきなりタイムスリップするものだから、準備も計画も何もできない。

道　それは生きとし生けるものの証 大自然が作り給いし山、渓を克服すべく坂道が出来、橋が架けられ、隧道が穿たれた 坂道を上り詰めると、峠が現れる かつて峠を越えた向こうは、異国の地…

埼玉県本庄市が舞台。 本庄市に住む“僕”は、運動会前日にタイムスリップしてしまった。 着いたのは、中山道の宿場町――本庄宿として栄えた江戸時代のようだ。 そこで“僕”は原田さんと…

ここは美作の国の中心地、西日本の桜の名所でもある小さな城下町――岡山県津山市―― 「珈琲」が名づけられた街です。 新し物好きの蘭学者宇田川榕菴（うだがわ・ようあん）氏は、…

　内羽さつきは中学二年生の女の子。水無月町という田舎町で退屈な日常を送っていたが、その生活は若君の目覚めによって一変する。若君…といっても子供ではない。その正体は江戸時代の昔より…

人を斬り、江戸まで逃亡してきた美里紘一郎。 たどり着いた宿場で、空から降ってきた遊女・浜音。 違うようで同じ、似ているようで異なる二人は、互いを救うことができるのか―