概要
釣りをしたり昼寝をしたりしてのんびり過ごす恵姫の前に、ある日一人の少年が姿を現す。
「自分は三百年後の未来から来た、そこには恵姫のような力を持つ者は一人もいない」
と少年から聞かされ、何故力が消えたのかと不思議に思う恵姫であった……
「姫の力」という超常が存在する一風変わった元禄の世の人々と、理由も分からぬままそこを訪れることになった現代に生きる平凡な少年との、一年間の交流を描いた物語。
小説投稿サイト「小説家になろう」と同時連載。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!人は人として足るを知り、あるがままの自然と生きる。
日本の美しい歳時に沿って紡がれる折々の自然や行事—―。その中で繰り広げられる個性あふれる姫衆と来訪者である少年とのドタバタ劇――。これだけでも楽しいのに、徐々に明かされる舞台設定の壮大さにうわああってなります。この伏線がまた、うん?ってちょっと首を傾げる程度でしかなくて(私が鈍いだけ?) それがまさかまさかのそんな……うわああああってなります。そして最後は号泣です。やられました。
長い長いお話ですが、四季折々の年中行事と姫様方の悲喜こもごもをゆるゆるとお楽しみください。そして、うわあああああってなってください。 - ★★★ Excellent!!!あーダメだーもう我慢できないよーいいよー!!!
なんか前に「完結してからレビューを」的な話をした記憶があって待ってたんですけど、ダメ! ダメだ! もうダメだー! 良すぎる〜!! ハートでは足りないぜ。
いやー、いいですねー。長編って読むの大変なんですけど、積み重ねてきたものの重みが「良さ」に転換した時のこの……このね……爆発するやつな……!!
という感じです。
一日一話更新、なんか日本のあの昔の季節の区分みたいなやつ(無学ですいません)、節季? ってのに合わせて更新されてます。だから来年、二月四日から一日一話読むってのもありですね。ありですけどこの際最新話まで三連休でイッキ読みもありだと思いますよ俺は。
江戸の小領主の娘、恵姫が…続きを読む - ★★★ Excellent!!!最終回!いや違う、最終回じゃないはず!と今日も扉をノックする
いや絶対違うでしょう。この物語はここで終わらない。
我々の心に、みんなの心にいつまでも残って、今日も、明日も、あさっても、ちょっと覗いてみたらみんなの笑顔が見えて、磯島さまに叱られるめぐ様が見えて。ぶんぶん剣を振り回してる毘沙様がみえて。田んぼに精出す黒ちゃんがいて。
それぐらい、日常にとけ込んで、この物語と一緒に過ごした、最初から読まれた方にとっては一年間、途中参加の私にとっては思い出ぶかい半年間でした。
作中の人物と同じ時間を過ごす。どんなに感情移入しても難しいそれを、一年間、毎日、「今日の姫様はどのようにお過ごしかなあ」なんて。のぞき見をしながら、ときにオイオイ、ときにハラハラ、と…続きを読む