日本の美しい歳時に沿って紡がれる折々の自然や行事—―。その中で繰り広げられる個性あふれる姫衆と来訪者である少年とのドタバタ劇――。これだけでも楽しいのに、徐々に明かされる舞台設定の壮大さにうわああってなります。この伏線がまた、うん?ってちょっと首を傾げる程度でしかなくて(私が鈍いだけ?) それがまさかまさかのそんな……うわああああってなります。そして最後は号泣です。やられました。
長い長いお話ですが、四季折々の年中行事と姫様方の悲喜こもごもをゆるゆるとお楽しみください。そして、うわあああああってなってください。
なんか前に「完結してからレビューを」的な話をした記憶があって待ってたんですけど、ダメ! ダメだ! もうダメだー! 良すぎる〜!! ハートでは足りないぜ。
いやー、いいですねー。長編って読むの大変なんですけど、積み重ねてきたものの重みが「良さ」に転換した時のこの……このね……爆発するやつな……!!
という感じです。
一日一話更新、なんか日本のあの昔の季節の区分みたいなやつ(無学ですいません)、節季? ってのに合わせて更新されてます。だから来年、二月四日から一日一話読むってのもありですね。ありですけどこの際最新話まで三連休でイッキ読みもありだと思いますよ俺は。
江戸の小領主の娘、恵姫が主役の話で、最初は日々のお稽古とかの話なんですけど、徐々に登場人物が増え、謎が増え、与太郎が馴染み、そんで秋口から全てが爆発します。いや爆発してんのは俺だけだ。爆発はしません。いやもっと正確にいうと爆発はした。でもその、積み重ねてきたものは積み上がって形を成している!! 何を言っているのか知りたくないですか? 一話から読むんだ…! それしかない……!! 俺もこの休みにたぶん読むんで安心してください。
レビューになってないすね。すいません。終わったあたりで書き直します。
いやー。少しずつズレているのは、フィクションだからではなく、これが実は なのかなとか思うとワクワクが止まりませんね。時が経つのが早いのも一つだけいいことがあって、この話が毎日読み進められることですね。たぶんおれが小学生だったらはよ、はよと言って発狂していた
いや絶対違うでしょう。この物語はここで終わらない。
我々の心に、みんなの心にいつまでも残って、今日も、明日も、あさっても、ちょっと覗いてみたらみんなの笑顔が見えて、磯島さまに叱られるめぐ様が見えて。ぶんぶん剣を振り回してる毘沙様がみえて。田んぼに精出す黒ちゃんがいて。
それぐらい、日常にとけ込んで、この物語と一緒に過ごした、最初から読まれた方にとっては一年間、途中参加の私にとっては思い出ぶかい半年間でした。
作中の人物と同じ時間を過ごす。どんなに感情移入しても難しいそれを、一年間、毎日、「今日の姫様はどのようにお過ごしかなあ」なんて。のぞき見をしながら、ときにオイオイ、ときにハラハラ、ときにニヤニヤしたりして。
いや、本当に、明日からめぐさまと会えないのかと思うとショックです。っていうか絶対に続きまだあるでしょう。あるはず。
ちなみに、作者さまのお名前、沢 田和早 で切ってもいいんでしょうか。読み方初めて知りました。これもショックでした。ええええ・・・