「主従じゃない主従」を含む小説

鴻国は王都、清朗。 その少し外れに位置する王宮、宵黎宮は現在、国の復興のために奮起していた──。 かつて勃発した内乱、存滅の乱は、国に王は必要か否かを問うための争いだった。長き…

　ミラーカ・オルロックは「圧倒的多数派の吸血鬼（ノスフェラトゥ）、マイノリティの人間」という二種族を構成要素とする世襲君主制国家『オルロック王国』の女王である。 　ミラーカは、…

赤い右目と漆黒の左目を持つ異形の王太子・イグジリス。 誰にも心を許さない彼には、ただ一人、唯一、全てを委ねる相手がいた。 その相手とは、幼い頃から側にいる近衛のシュライト。 こ…

「四季の中つ国」では、十五になると巫女姫が登極し、それぞれ春の郷、夏の郷、秋の郷、冬の郷を治めていた。 巫女姫を守る役目を負う【忍び烏】の凪は、 夏の郷の登極が近いある日、急遽…

十二歳で王となった美少女、杏は追われる身となる。 助けたのは神官を名乗る虎の妖かし。天命がある者が持つ九鼎を手に入れた彼女は、長い旅の果てに自分の国を建国するがーー。 麗しい王…

私立桂樹高校に通う1年生、東雲蒼は人間と鬼の狭間にいる中途半端な存在だ。 夏休みの中盤、蒼は地元にある廃墟で鬼を名乗る少女に殺される。 殺されたことから始まる、今までになかった新…

【2021年8月】　皆様のコメント大変参考になりました。公開から3年程が経過していますが、この度読者の皆様からの要望を踏まえて加筆修正を致しました。以前お読みになられた方も再びご…

妖怪退治を生業とする一族の少女と彼女に仕える無能力従者。そんな彼を叱咤する許嫁。 そんな彼らが十年に一度の月封の儀式を行なっている際に封じこめられた大妖が復活してしまう。 何者か…

とある王国の姫君とその騎士の少しエッチで笑える短編小説です。 短いお話ですので、どうぞお気軽にお読みください。

第５回角川文庫キャラクター小説大賞最終候補作。 大幅に改稿、また『王妃さまのご衣裳係　路傍の花は後宮に咲く』と改題のうえ、 2021年8月24日に角川文庫さまより刊行されました。…

　あらゆる意味で非凡な両親から、様々な遺伝子と可能性を引き継いでしまった、最強を超える最凶な某少女の、「山椒は小粒でもピリリと辛い」を地でいく（本人と一部の）笑いと（周囲の大多数…

友浦劇場各作品の登場人物紹介を兼ねたSS（ショートショート）や短編やお題箱の中から書いたものを上げていきます。 どれも短い話です。どこからでも読めます。お気軽にお読みください。 …

ルートヴィヒ少年は１７歳の男の子。 憧れのお姉さんとのえっちな夢を見てしまう健康で純朴な少年だ。 しかし彼は残念ながら王子様でもある。毎日そんなことばかりをして生きていられるわけ…

パッと思い付いたけど連載するほどの長さがない、一話完結のお話を気が向いた時に投稿します。 キャッチコピー、タグは最新のお話を基準に考えたいと思います。

　大陸有数の経済大国である『ミストリア王国』。 　隣国『メフィス帝国』が大陸統一を目論見、戦争の準備を開始するのと同時期に、王国公爵家の一人娘が謎の男からの襲撃を受けた。 　事態…

主人は少年。まっすぐすぎてまぶしいほど。 従者はあやかし。そんな主人に照らされた恩を忘れず、どこまでも従うと告げた。 たとえ離れることがあっても、必ず再び巡り会う―― ※プ…

信仰による支配を排し、自ら望帝と名乗った男の元へ、灌漑に詳しい異国の民が流れ着く。それは、大きな転機となるが、果たして行く末に待つのは繁栄か、それとも衰退か。 不如帰（ホトトギス…

立ヶ海伊里依には秘密がある。それは然して語るべきものではないように思えるし、取り立てて自慢するようなことでもない。『危険を色で見る』力――誰にも明かすことなく、他人を見下すための…

　近衛騎士団に籍を作り、結婚したはずなのに婚家の面々も味方につけ、独身寮で遅れた青春を謳歌していたアルティナだったが、予想外の騒動に巻き込まれる事に。 　友人の趣味が高じて購入し…

アムネス共和国　国立博物館特別展示室　第一展示物説明文 共和国の前身であるアムネス王国中期、王国の最盛期を作り上げたと評される大商人カナタ・ヒイラギ。その妻ルナール（当時は使用人…