主従の夜

作者 土御門響

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★★★ Excellent!!!

とある王国の若き王と護衛の女兵士の物語です。

まずもってキャラクターと世界の書き方が素晴らしいです。
王族という独特のしきたりなんかもスッと頭に入ってきてのめりこんで楽しめます。
そして短いながらもしっかりと描かれる二人の関係性の変化が見ものです。

そして最後に訪れるのは意外な結末。
それは哀しみなのか救いのなのか。
独語の余韻も深くて良かったです。

★★★ Excellent!!!

十歳になった王子についた護衛士。それは同い年の少女でした。
一生を共にする専属の護衛士の彼女は、そのまだ短い人生の時間を、護衛士になるための訓練に費やしてきたため、心を失っているようでした。

そんな彼女と心をかわそうと決意する王子。
そうして、十年の歳月が経った二人の関係は――

そんなまさか……! と思わせられる切ない結末が衝撃的でした。
短編ですが、心理描写が丁寧に表現されていて、その衝撃が胸に刺さってきます。
素直に、幸せになって欲しいと思える二人。その二人の、関係が行きつくところとは……。

ぜひ、見届けてみてください。

★★★ Excellent!!!

 文章は静謐さを持ち、手触りはしっとりとしている。この作品は、幼い王子が、自分と同世代の従者と出会い、別れるまでの物語。
 幼い王子の護衛に着いたのは、何と王子と歳の変わらぬ少女であった。戸惑う王子。淡々と事務的な言動しかできない少女。王子は賢者の助言により、少女の「人間らしさ」を取り戻すと決める。そして徐々に、二人の関係に変化が訪れるのだが、時は残酷だ。幼いとされた二人は、結婚が出来る年齢まで成長していた。王子は、もちろん政略結婚をまじかに控えることとなる。その時、少女は……?
 さらに少女の正体とは? 意外なラストを見逃さずにご覧ください!
 その時、貴方の胸には苦しいほどの切なさが押し寄せるはずです。