「伝奇 ダーク」を含む小説

これは『とうに失った者』の前日譚 彼は『デカルト』と呼ばれる少年だ。 もちろんそれはあだ名で本当の名前はちゃんとある。しかし、自分でも少しこの名前を気に入っている。 傍から見れ…

病んだ心が体を超常的に作り替える、奇病【エス】。 未知のウイルスによるものだとも、免疫機能の暴走だとも言われているそれが、静かに蔓延る現代日本――三十路の青年・巽大和は、雇い主・…

中国東北地方の寒村で誘拐された幼子は復讐を胸に過酷な運命を生き抜いていく。 その手を血で染め、深淵とも思える闇の中で彼が見つけたものは何か。 不条理な世界に響く気高い魂の賛歌。 …

———祖父に呪いをかけられた。 神室來は、かつて飢饉の元凶とされた人柱を守護する「防人」という役職につく。物言わぬ遺体と向き合い、來は、古来の人々の犯した功罪に身を委ねていく。

『白玉の昊　序章』『白玉の昊　破章』に続く第三章となります。 　八咫(やあた)と食国(おすくに)が瀛洲から出奔を果たしてから七年を超える月日が流れていた。食国は白浪にて王の座を…

青山りんご、彼女は幼いころに両親を惨殺され教会へと保護される。 そこが経営する児童養護施設は、表向きにはモデル事業として取り扱われるほどの優良施設である。 しかして、そこには裏が…

魔女と吸血鬼と人狼。 ヴァンパイアとワーウルフが対立する闇の世界。仲介役は人間の調停官。 「黄昏の魔女」こと若き調停官サディは、人狼シンラ・吸血鬼ヨルらとともに世界の均衡を保つた…

昭和三十年、七月。滋賀県N町に「私」は訪れた。 それは、この町に伝わるとある伝説を調査する為だった。 そこで「私」は二人の若者に出会った。

中国書専門ブックカフェ烏鵲堂（うじゃくどう）の店主、曹瑛の前職はプロの暗殺者。 戦いの末に平穏な人生を手に入れて、ブックカフェ経営を始めるが、何かと裏社会のあれこれに巻き込まれて…

夜の街には、恐ろしい怪異がいる。 その怪異に食われると、食われた者は世の中のほとんどから忘れ去られ、いなかったことになるという。 人食いの怪異。 次は誰を喰うのか、誰が忘れ去ら…

瀛洲(えいしゅう)から出奔を果たした八咫(やあた)と食国(おすくに)は、本人たちの意志に関わらず引き離されることとなった。八咫は仙山(せんざん)、食国は白浪(はくろう)に属し、そ…

1920年代のニューヨークを舞台に、日本から来た陰陽師の青年とインディアンの少女が様々な妖魔や悪霊と戦う一方で、当時のアメリカが抱えていた貧富の差や人種差別等の社会問題とも対峙し…

　神に故郷を滅ぼされ、復讐を誓った少女リーチェは、組織「ブラックスワン」に属し、『聖遺物』と呼ばれる異能の武器を使い、殺しの任務をこなす中、復讐相手の行方を追っていた。そんなある…

閉鎖的な村の中で祀られている「白い玉」様をめぐる、五百年の宿業の物語。 八咫(やあた)の村では村人達により、持ち回りで白い玉様への参拝が定められていたが、参拝方法には細かな手順と…

　都会での生活に嫌気が差した主人公、長塚大晴（ながつか たいせい）が実家のある田舎の村に帰省した結果、恐ろしい出来事に巻き込まれる物語。 ○この作品は小説家になろう様でも掲載し…

「お前に仕事がきてるぞ」 　二〇一八年、ウィスタリアという小さな国のとある路地にて。 　俺の元に一件の仕事が入った。 　それはいつもと同じ仕事……の、筈だった。 　あの日…

十年に一度、真夜中に行われる魔法使いの戦い――魔導大戦。 そこで起きたあらゆる被害は公になることはなく、被害は無かったことになる。 政府はこれに対して、ついに秘策を用意した。政府…

魔法使いって、なんだろう――？ あの日、今から二年前。世界は魔法使いという存在を周知の事実として認め、弓月市を舞台に繰り広げられた魔法使いの戦いは椚夕夜の消失と共に幕を閉じた。そ…

オカルト、それは魑魅魍魎や魔物が跋扈し導具が飛び交うダークメルヘンでダークファンタジーな世界観でもある。 準オムニバス形式なとこで展開される暗黒伝奇！ここに開幕せざるを得ない…

　気づいたらゲームの世界へ転生していて！？ 　でも、主人公じゃなくて脇役（モブ）！？ 　重要ＮＰＣじゃないなら、傍観していようかと思う間もなく……―― 　そんな皆が『なるへそ』…