「カクヨムオンリー 切ない」を含む小説

その身に怪異を宿した少年――西寺久は何度目かの高校二年生を送っていた。 自身の怪異性ゆえに人と接することを避けてきた西寺は、ある日の高校からの帰り道、クラスメイトのリンチ現場を目…

彼女と彼氏、いちゃついてください……。別れる辛さを泣いてください。連作よ。詩みたいなので、さくさく読めます。ムードだけ感じてね♪

その貸本屋には、誰も知らない話が集う––––––。 そんな所でどうなされたのですか？　どうぞ中へお入りください。 時には寄り道も一興、ですよ? 一冊一冊が全く違う、哀しくて優…

その貸本屋に集うのは、誰も知らない物語––––––だけでは無いようです。 其処のお前。雨にあたり過ぎると肺を病むぞ。それとも望んで雨に打たれているのか？ 寄り道をするにも家に帰…

世界連邦が「恋愛感情は人類に不要」としたジュネーブ人類共通宣言を発表してから１世紀。 人類は先天的に恋愛感情を欠如させるゲノム編集を施していた。 ただし、１００万人に一人、遺伝子…

『彼女との古書店巡り、映画鑑賞、カフェでその感想語り合った甘いシチュエーションを書こうとしたところで気がついたが、そもそもひきこもっている私に恋人などいなかった――』 　厳しい…

私立の女子校に通う和加奈は毎日平凡で退屈な高校生活を送っていた。彼女は学校で偶然ある物を拾ってしまう。それが引き寄せた運命的な出会い。彼女がついた小さな嘘に恋の行方は意外な方向に…

不器用な彼と彼女のおはなし。 幼馴染で隣人で、勉強もスポーツもできる彼。そんな彼を好きだと気付いたけれど、傷付くのがこわくて幼馴染のままでいようと思った。それでも気持ちは募るば…

進学校に通う貴美は勉強は出来るが、容姿は眼鏡と長い髪を束ねただけの地味で目立たない女の子だった。適当な性格で苦手だった美術部の同級生の男の子が描いた肖像画がキッカケで大変身をする…

死神と契約し殺し屋として働いていた依月八尋は、ある日「仕事」の現場を同じクラスの女の子に目撃されてしまう。学校で彼女から持ち掛けられた頼みとは―― 「殺して欲しい子がいるの」 …

触れたものの時間を巻き戻せる青年と不治の病に侵された女性の恋愛。 救えるのは自分だけ…それは、僕との思い出を無くすことで得られる奇跡。 自分の記憶を持たない彼女を、僕は見守り続け…

女子高に通う健美は付属の女子大には進学しないで理系の大学を受験することを決めた。三年生になったこの春から予備校に通い始め、そこで見かけた一人の男の子に一目惚れをした。彼女の想いは…

幼い頃に自分が犯してしまった過ちによって、幼馴染の貴弘の夢を奪い、離ればなれになってしまったと、高校生になった今でもそのことを悔いている瑞貴。 そんな二人が、昔のような関係に戻…

香川県は高松港にある、世界初のガラスの灯台。 そこで出会う女性と少年。 穏やかな会話、透き通る瀬戸内の空と海に、いつしか女性が抱えた“誰にも言えない想い”はほどけてーーー。 …

少し変わった生徒が、修学旅行で沖縄に降り立った。 どうやら、一刻も早く帰りたいらしい。 彼女の尖った心情と、ちょっと切ない沖縄の風が、交錯する。 〜〜〜 持ち物：広い心 備考…

眠りとキスの呪いにかけられた二人の少年少女のお話。 貴族のプリスは恵まれすぎている自分の暮らしが嫌になっていた。そんなある日、城下町で花を売る可憐な少女マリアを見つける。少しずつ…

真夏の池袋で、俺は彼女が来るのを待っている。 季節外れのニット帽と買ったばかりの一眼レフと一緒に。 待ち合わせは池袋駅東口——東武じゃなくて西武がある方——いけふくろう前に13…

刻戻し、続編です。 書こうか、書くまいか…悩んだんですが、別枠で完結させていただくことにしました。 前作のラストが不完全だと思う方だけお読みください。

ウルキはグラッツェ音楽団の最年少団員だ。 団長のジェイクを始めとして、姉御肌なカナンや気の優しいライジュン、一番年が近く兄貴分であるゾーンに囲まれて、日々バイオリンを弾いている。…