裏通りモノノカタリベ貸本屋

作者 月端(ナン飛ばすエイ)

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21人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

これは「夢十夜」風の妖怪アンソロジー作品のようでありつつも、実は一つの計画によって構成された物語でもある。

続編にあたる作品も存在していて、そちらの方がさらに過激になっているが、単なる物語ではなくて一種のパズルのような仕掛けがあり、作者や作中人物の"意図"が言わばその仕掛けによって迷彩されたり、また実行されたりしている。これを可能にしているのが貸本――もっと言えば"本"というモチーフだが、本を編むことにこれだけの思いが巡らされているというのは、しばしば忘れられがちなことなのかもしれない。

とはいえ、本とは読まれることによって成立する経験なのであって、その当たり前だが尊い事実に単に出会い直しているだけとも言える。
ことほどさように機知に満ちた作品だが、まだ洗練の余地が多いようにも思われる。
特に「自分が登場しなかったことにしたい」という言葉――妖怪――作中人物の存在については非常に重要な着眼点であり、さらなる掘削を期待したい。

(必読!カクヨムで見つけたおすすめ5作品/文=村上裕一)

★★★ Excellent!!!

一話一話独立した怪奇物語の短編集のようで、実はそうではない、、、。

緻密に考えられたお話たちは、クライマックスでいよいよ本性を出します。

あとがき?でもおっしゃられておりましたが、大変な苦労の後を感じました。
すごい。なるほど!そう来るのか!っと思わず手を叩きそうになりました。

作者様の画題、、、。
全然わかりません(笑

縁?炎?
もう一度読み直してみますね。

ありがとうございました。


にぎた

★★★ Excellent!!!

古ぼけて、それでいて上質な紙に匂いを感じる作品集。妖怪などを取り扱っているものが主ですが、それだけに囚われてはいけません。

読ませることに対して、作者の創意工夫が為されています。読んでみればわかります。

いろいろネタバレにつながるので言えないことも多いですが、素晴らしいです。埋没するには惜しすぎる作品です。

どうぞ寄ってこの作品を手にとってあなたの目で見てみてください。

★★★ Excellent!!!

貸本屋という馴染みのない題目に誘われてきました!
ページを捲る度に代わる代わる変幻自在の描写と定型が作り出す筆致の数々に驚かされます。
まさに妖怪に化かされた気分を味わえました。アナタは頭にいくつの文豪を飼っているんだと(笑)
更新楽しみに待ってますね! いざ第二のあらすじに向けてっではまた。本日もお疲れ様です!

★★★ Excellent!!!

古びて客もいないような貸本屋、でもどこか魅力のあるお店。冒頭からそのような雰囲気が伝わってきました。
妖怪を題材にした短編集で構成されており、短い時間で楽しめる内容になっていると思います。妖怪についての知識があると、より楽しむことができると思います。
この作品を読むことで、雨の日に貸本屋で立ち読みするような感覚を味わえると思います。こういった落ち着いた雰囲気は、個人的に好きです。
これからもっと多くのお話を入荷して欲しいですね。

※7月3日追記
完結お疲れ様でした!続編にも期待しています!