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作者 worm of books

81

34人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

発達した倫理観のもとに恋愛感情を除去してしまう世界。何よりもまず設定になるほど、と感嘆しました。もっと他の事例も見てみたくなります。
アダムとイヴは禁断の果実を食べて楽園を追放された。とかく恋愛は罪悪なのだろうか。考えさせられました。

★★★ Excellent!!!

恋愛が罪になる世界観に惹かれて読みました。
結果、私が得られたのは何とも言えない喪失感。

生物にとっては当然である欲求を否定する世界と社会。
絶対的に間違っているだなんて断言はしませんし、出来ませんが、
私の感じた本能的な感情がきっと全てなのだと思いました。

根源的な何かを考えさせられる良作であると思います。

★★★ Excellent!!!

恋愛をするのはあらゆる生き物の中でも人間だけだと言われている。
人間以外の生き物は子孫を残すためだけに交尾をする。つがいを選ぶ基準は単に自分の遺伝子を後世に残しやすい個体か否かということだけにすぎない。
ただ人類だけが、恋愛と呼ばれる感情を持ち、本能ではなく恋心に基づいて互いを求め合う。

本作は、そんな人類のアイデンティティともいえる感情が根絶され、恋愛が違法とされた途方もないディストピアの話だ。
人が人たるとはどういうことだったのか、改めて考えさせられる名ショートショートに仕上がっている。

★★★ Excellent!!!

地球の生物には、「食べる」「寝る」と言う行為に加え、「恋をする」と言う3つ目の欲求が存在するそうです。勿論それは人間にも当てはまり、ハロウィンやバレンタインデーなど、日本の経済を動かす原動力にもなっているようです……が、もしその重要かつ当たり前の要素が異常なものだと見做されてしまったら……?

常識が全く異なる世界で苦しめられる主人公は現実の「非リア充」と重なる一面もありますが、恋の病は重症に陥りやすい、と言う例え通り、その思いは深刻さを増すばかり。そして、果てしなく心を埋め尽くす気持ちが迎える結末は……。
考え方(非リア充側)によってはユートピア、でもやはりディストピアに近い世界を舞台にした、恋愛と言う心を考え直させるような作品です。

★★ Very Good!!

恋愛感情が遺伝子操作で削除された世界、特異な者は心痛に悩む——

ディストピア物、やはりゾッとしますね。特に「愛」は人間の基本的な心理なだけに。展開の予想はできるものの、こういう作品を読み終えた後に感じられる寂然感は飽きないし、大好きです。

もっとこの世界観に浸かっていたい……ぜひ長編で読んでみたいです!

★★★ Excellent!!!

 ジュネーブ人類共通宣言――。それは人間に恋愛感情は不要だという内容のものであり、増加したストーカー殺人への対処法であった。

かなり興味を惹かれる題材です。だからこそ読んだのですが……正直地獄ですね、周囲が恋愛感情を失っている中、自分だけが有しているなんて。
そして何が怖いって、本来生物として異常である状態が、健常とされていることです。数の論理って恐ろしいっ。

 読み終わって思ったのは、これ、少年と少女が逃げ出して世界を敵に回すという長編作品にしたら相当化けそうだな、と言うこと。ディストピア物の傑作になり得る可能性もあるんじゃないかな、と思ったりもしました。

 恋愛しないなんて、ほんとつまらないよねっ! 皆さまも是非、ご一読を(⌒∇⌒)

★★★ Excellent!!!

ディストピアもの。

面白い世界観で作品に惹きこまれました。恋愛感情の消えた世界でその感情を知っている登場人物たちの儚い青春模様は、読んでいて切なくなりましたね。ラストの展開……ああ……でも、それもまたいい!

読み終わってもいろいろと考察できる良作短編SF! 面白かったです。

★★ Very Good!!

観点がいいですね!

恋愛できる人間が限られている、感情を知らない。

それでも自分だけが不幸な感情だといわれ、その気持ちを知っているもどかしさ。

人は知らないものを恐怖して排除します。

それでも、求めてしまう心の葛藤に物語が進むような気がしました。

次の作品に期待して星2つ送らせて頂きます。