三大欲求が揺らぐ世界で

地球の生物には、「食べる」「寝る」と言う行為に加え、「恋をする」と言う3つ目の欲求が存在するそうです。勿論それは人間にも当てはまり、ハロウィンやバレンタインデーなど、日本の経済を動かす原動力にもなっているようです……が、もしその重要かつ当たり前の要素が異常なものだと見做されてしまったら……?

常識が全く異なる世界で苦しめられる主人公は現実の「非リア充」と重なる一面もありますが、恋の病は重症に陥りやすい、と言う例え通り、その思いは深刻さを増すばかり。そして、果てしなく心を埋め尽くす気持ちが迎える結末は……。
考え方(非リア充側)によってはユートピア、でもやはりディストピアに近い世界を舞台にした、恋愛と言う心を考え直させるような作品です。

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