概要
青春のラストステージ。狙うは起死回生の奇跡の演奏――
部員わずか五人、全員打楽器。不祥事で評判は地に落ち、新入生も来ず、南高吹奏楽部は廃部寸前。それでも部長・火野美穂は、仲間と共に『三年生時の全国アンサンブル大会金賞』という無謀な夢に挑む。しかし数か月の練習の末、メンバーの一人・土橋が手術のため渡米することが明らかに。絶望の中、火野が見つけたのは、旧校舎に眠る『八芒星』――打楽器なのに歌を歌うという、魔訶不思議な楽器だった。既存常識を破壊するその楽器の力によって、仲間の絆と自分たちが生きた証を守り、音で未来を切り拓く――
――これは、青春に見放された少女たちが奏でる、最後のファンファーレ。
――これは、青春に見放された少女たちが奏でる、最後のファンファーレ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!月明かりの下、孤独な島々が奏でる至高のパーカッション
作中で象徴的に用いられる音楽――Tubular Bells。
これは単なる引用曲ではない。むしろ、この物語そのものの構造を映し出す鏡だ。
1973年、**マイク・オールドフィールド****はアルバム『Tubular Bells』を発表した。冒頭のフレーズはホラー映画『エクソシスト』のテーマとして世界的に知られているが、作曲者自身が語っている通り、この音楽は本来、恐怖を描いたものではない。イングランド、ソールズベリー地方の、単調で退屈な風景――変化の乏しい日常を、淡々と音に置き換えたものにすぎない。
しかし、この曲を「演奏する側」に立った瞬間、その本質は牙を剥く。一度でもピアノで再現しよう…続きを読む - ★★★ Excellent!!!革命のアンサンブル
廃部寸前の吹奏楽部が、最後に大きな何かを成し遂げようと努力する現代ドラマ作品です。
主人公は、様々な要因で人が減ってしまった吹奏楽部の部員を務める女子高生。
種類ごとのより分けができるほどの部員もおらず、打楽器ばかりが5人残っている状況です。
一般的な吹奏楽部が目指す大会には、すでに出られない。けれど、残ったメンバーで何かを成し遂げたい。
そう考えた彼女たちは、別の大会への参加を目標に練習を始めます。
彼女たちが成そうとするのは、音楽的には革命でも、大会的には閉口もの。
それも覚悟で練習を続ける彼女たちは、本番でどんな音楽を奏でるのか。
ぜひ読んでみてください。