モノノカタリベ貸本屋裏事象
宮間
*
暮れ六つ刻には用心を
ふっと迷い込んだ神社の裏参道の路地を行けば、雨が延々降り続く場所がある。其処は現代にそぐわぬ風態で、まるで昭和の時代のような雰囲気を醸し出している。
その路地に入り込むだけではその店には行くことができない。狭い隘路を細い裏道を、縦横無尽に歩き回り、完全に道に迷った時。もう目的もわからないほどあやふやになってしまった時。
運が良ければ雨降る一帯に辿り着くだろう。
雨宿りをしようとして、開いている店を探すんだ。
唯一戸の開く店を見つけたら、そこが––––––––、
きみの探す、「モノノカタリベ貸本屋」、だよ。
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