モノノカタリベ貸本屋裏事象

宮間

暮れ六つ刻には用心を

 ふっと迷い込んだ神社の裏参道の路地を行けば、雨が延々降り続く場所がある。其処は現代にそぐわぬ風態で、まるで昭和の時代のような雰囲気を醸し出している。

 その路地に入り込むだけではその店には行くことができない。狭い隘路を細い裏道を、縦横無尽に歩き回り、完全に道に迷った時。もう目的もわからないほどあやふやになってしまった時。

 運が良ければ雨降る一帯に辿り着くだろう。

 雨宿りをしようとして、開いている店を探すんだ。

 唯一戸の開く店を見つけたら、そこが––––––––、


 きみの探す、「モノノカタリベ貸本屋」、だよ。


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