「生贄 和風ファンタジー」を含む小説

母親を亡くし虐げられ、不幸になった少女は生贄に差し出されたのですが、旦那様は優しく紳士な妖怪でした！？ 柚結《ゆゆ》はお母さんと二人暮らしでした。 とても貧乏でしたが、小さな茶…

かつてある山には土地神ホズミが二柱座していた。けれど、供儀性の相違で古き神は出て行った。 残された神は生贄を厭っている。そんななか、主たる土地神の交代など知らない村から生贄が送ら…

　シノは、わずか三つで猿の妖異に生贄に捧げられた。 　だが、偶然通りかかった、まつろわぬ神アカメの取りなしにより、その生命を永らえる。 　――この娘が十になったら、再び差し出…

「お前の婚約は破棄する。代わりに妹の桜を婚約させる」 加賀見 椿は父からそう告げられる。そして、妹の桜が元婚約者の子供を宿している事も。 婚約破棄により椿は、妹の桜が本来果たす…

県境の山中、大自然に囲まれた村。実演販売に訪れた家電販売員の鈴木美知留は、村人全員から綺麗に土下座をされている。『生贄』になってくれと頼み込まれ、拒否するが強制的に眠らされてしま…

贄の望む姿になるカタチを持たない神様が、贄の死んだ想い人の姿で妻問いに来てしまった話。 和風ファンタジー異類婚姻譚です。もしくは、誰でもない誰かが、誰かになる話。 一章『神様の…

魔力を持つ家系に生まれながら、魔力を持たなかった娘は、家族と認められずに下働きとして虐待されていた。 港町の海を荒らして、大雨を降らす邪神を払って欲しいと依頼された家族は、娘を生…

妖御伽草子（あやかしおとぎぞうし）。 伽耶の暮らす天神村には、天神様という人間を喰う神様がおり、十年に一度、天神祭と言う祭を行い、若い娘を生贄として差し出している。 そしてその…

　以前コバルト短編小説新人賞にて『もう一歩の作品』に入れていただいたものを手直ししました。そのため規定枚数をオーバーしてしまいましたが、ご容赦ください。 　また、一万文字あり…

山奥の小さな祠の前で、みすぼらしい姿の少女・シマは跪き頭を下げた。 わずか十歳。豊作祈願で蛇神の生贄になるという。 白銀の髪に鱗の皮膚を持つ蛇神は、赤い眼で少女を睨んだ。 昔話…

少年は謳う。自分は神を屠る者と。我は知恵にて厄を踏む者と。 少年達は叫ぶ。この手で取り戻すべき人がいると。 少年少女が叫ぶ。この物語は仕組まれた惨劇であると。 ――――行く…

生きたいと願った時から、長い朝と夜が始まった。 日常の隙間にそっとあらわれる、 あやかしを見る人々と時を超える女性の物語。

私は今日、顔も知らぬひとのもとに嫁ぐ――。 雨月智世（うづき ともよ）、20歳。婚約者の玄永宵江（はるなが しょうえ）に多忙を理由に結納をすっぽかされ、一度も会えぬまま今日に至っ…

むかしむかし、どこか遠いところのお話です。 神と人間と妖魔が共存しているある世界。その世界のなかに存在する小さな島国では長い旱魃に襲われて多くの人々が飢えに苛まれていました。 滅…

生贄の少年と彼を守りたい少女の話。登場人物たちはわりと可哀想なめに遭いますが、ハピエン厨なので最後は私の中ではハッピーエンドです！（ここ大事）ジャンルがどこに入るか迷いまくりです…

昔の日本によく似た日本ではない別の世界にて——。 「鬼神様に生贄を捧げなければ災いが降り掛かる」 そんな言い伝えが残るその世界で生きる生贄に選ばれた五人の特殊な能力を持った子供た…

五歳のときに生贄として川にささげられた少女アカルは、古の巫女によって水底から助けられ、岩の里で十五歳までを過ごす。 神の声は聞けても、巫女としては未熟なアカルに、老巫女は隣国の姫…

　村はもう、限界だった。長い間雨が降らず、そこかしこの台地がひび割れていた。雨乞いの儀式のために生贄とされたのは天涯孤独な人の子、モク。 　捧げれた先に居たのは、恐ろしいほどの力…

―――それは、あり得たはずの人類史。 西暦800年代。カミサマによって極東の小国ヤマトノクニは繁栄の一途を辿っていた。 しかし時は流れ、カミサマ達は力を次第に失っていき、生贄を求…

そして少年は奔るを知り、遺すを知る――生贄になるために生きた少年と、生贄で作られた男の、ほんの少しの日常譚。その遺恨。 前作「捨てるに覚える子の慟哭を」→https://ka…