「奇病」を含む小説

少女だけを蝕む「花痣病」。身体の何処かに花の痣が現れ、進行すると、少女を死に追いやる恐ろしい病気。 それを治すのは、名医でも良薬でもない。 運命の人との間で育まれる愛情だけが…

――20XX年、人は『夢』を見なくなった。 誰も気付かない内に。誰も誰もがそうとは思わない内に。いつしか瞼を閉じて広がるのは闇だけになり、脳が垣間見る夜の間の別世界、夢…

　秋津野（あきづの）の領主のひとりむすめ・くれ姫の舌に白百合の花が宿った。 　この奇病快癒を願い、姫とその侍女・しろは国の女神が鎮座まします清（きよ）の海まで旅をする。 　しかし…

体が結晶化する奇病にかかった女性と、彼女に寄り添う親友の話。 ペル眠の本編より少し先の話です。

　ゼロ質量素粒子の発見による、原子プログラム技術が開発された近未来。人類は原子プログラム技術により、降雨を操作できるようになった。 　結果、世界にセカンド・ノアと呼ばれる大洪水を…

この世界で今一番恐れられている病気は？ がん？心臓病？いいえ『寄病』です。 とある一種の寄生虫により爆発的に広まった寄病。症状は患者ごとに違うから対処法なんて出来ない。どんなに…

虹色に溢れた部屋の中で、少女は今日も生きている。この部屋から出たら死んでしまう奇病を罹う彼女は、ベッドサイドの薄紅の小さな花と部屋を満たす大輪の虹の花を見比べ、思う。 私は、どち…

入水自殺への抗えぬ衝動の苦しさを抱え、物語と愛する人に縋ってしまう儚い美貌の三十路小説家と、それを受け止めざるを得ない配偶者たる「彼女」の行く末を描いた純文学風掌編。 語り手で…

羽が生えるという奇病が広がった日本のお話。 ダーク和風ファンタジー。 微グロあり。

人を喰らう赤薔薇の奇病カニバルブーケ。それは魔女ブージャムの呪いと噂されていた。 育ての親を亡くし、伝手を頼って極彩の都と謳われる王都アルバへ越すこととなった青年セス。 薔薇にし…

水野 蘭(みずの らん)は、 1つのこと以外は 普通の高校1年生。 1つのことって？ それは、私の持ってる奇病の事。 蘭と、あと2人しか、奇病になった人が、いないらしい…

『心臓転移』。 その人を想っている誰かに心臓を奪われてしまうというものだ。 心臓が誰かに奪われ――盗まれる時代。『心臓窃盗保険』や『心臓探し専門の探偵』なんいうのもある。 二つ…

奇病で徐々に体が消えていく姉を、見守る弟の話です。

魔法の森に住む魔法使いのイブは親友である同居人のアダムの病気を治すために毎日毎日奮闘していた。 アダムは時が経つごとに奇病を身体に取り込んでいく。 そして、彼女が消える日は、きっ…

なろうで連載中！ 18歳の誕生日を迎えた村医者、フローレンス・スタンリーは、医者としての技術を高めるため、国の中心の城下町にやってきた。職を探している最中に出会った、怪我をしてい…

とある世界のとある国にある、絶海の孤島に建てられた精神病院。 そこには精神病患者や精神をおかしくした犯罪者。あるいは奇病や能力を持った人間が集められて生活をしている。 これはそん…

体から木が生える謎の奇病、「植生病」。 その病を背負って生きる少女が春に生やす植物はヒノキだった。

梟に憑かれた、としか思えない奇病が発生した。 能と狂言をお好きな方に捧げるダーク系パロディ。

ファミ通文庫大賞一次通過作品です。 人ならざるもの、あるいは隣人。 それは人の理解を超える能力を持った存在のこと。 人間社会とは離れたところで繁栄をする彼らだったが、近年は活…