【お題で詠もう!カクヨム短歌塾】その2「思考を歌にしてみよう」

9/1(月)まで募集中の「カクヨム短歌賞」。
10首連作部門と1首部門の2部門があるので、ぜひ気になるほうに応募しててみてください!

今回は1首部門の企画「カクヨム短歌塾」の第2回です。
初心者の方も、ふだんから短歌を作っている方も、ぜひチャレンジをお待ちしています。

▼「カクヨム短歌賞」への応募方法・応募要項はこちら kakuyomu.jp

お題その2「思考を歌にしてみよう」

第2回のお題は「思考を歌にしてみよう」
締切は8/11(月)18:00です。

前回の「客観的に描写してみよう」とは逆。
「情景の描写を入れずに、思っていることだけで歌を作ってみる」というお題です。

トリアイコン
「思考」と言うと難しいですが、要するにSNSのポストみたいなイメージです。
いつも考えていること、感じたこと、つぶやきたいこと、これを短歌の57577に乗せてみる感じで考えてみてください。
たとえば今朝、トリが思ったことを57577に整えてみると……。

暑い日は太陽光が「熱さ」というより「重さ」を持っている気がするな

ちょっとしたつぶやきも、短歌のリズムに乗せればりっぱな「作品」です。
こんなふうに今回は、考えたことだけで1首を作ってみるというお題です!

ポイント① 余剰をそぎ落とす

考えていることを短歌のリズムに収めるには、要らない部分を削って削って、言いたいことのポイントを絞る必要があります。
Xの140文字よりもっと短い31文字。この助詞は消してはいけないのか、この動詞はシンプルに言い換えられないか、など検討してみてください。

ポイント② 57577を1か所だけ破ってみる

今回は、字余り・字足らず・句またがりを1か所だけ使ってOKです
トリ作の例歌〈暑い日は太陽光が「熱さ」というより「重さ」を持っている気がするな〉では、〈「熱さ」というより〉が「5」の場所に8音で大きく字余りしています。
その結果、〈というより〉のところにググっと意外性が出ている……気がしませんか?(しなかったらすみません)

なお、その1か所以外は57577を遵守しましょう。
こうするとメリハリが効いて、よりおもしろさが伝わりやすくなります。

トリアイコン
文脈によりますが、字余りはあふれ出る気持ちを、字足らずは余韻を表現できることが多いです。
一方、句またがりはただただ楽しい! 実際に自作で試してみたら、「こういうふうに印象が変わるのか~」と納得するはずです。
※字余り…「5」に6音以上、「7」に8音以上を入れること。
※字足らず…「5」に4音以下、「7」に6音以下を入れること。
※句またがり…「5」から「7」など、句をまたがって言葉を入れること。

「お題で詠もう!カクヨム短歌塾」とは?

① 毎週月曜日にお題を発表

② 次の月曜日までに、お題に即した短歌を「カクヨム短歌賞 1首部門」に応募
 ※エピソード本文内に【カクヨム短歌塾】の文字を入れてください。

③ トリが気になった短歌をコメントつきでご紹介

お題はどれも、短歌のよくある作り方の解説を兼ねています。
「カクヨム短歌賞」の応募終了日である9/1(月)まで、全5回開催予定。
短歌の作り方にお悩みの方も、ぜひこれを機にチャレンジしていただけると幸いです!

※ひとつのお題につき、何作品応募しても問題ありません。
※対象は「カクヨム短歌賞」の「1首部門」です。「10首連作部門」は対象外なのでご注意ください。
※トリのコメントは、選考とは関係ありません。

▼「カクヨム短歌塾」その1はこちら kakuyomu.jp