
募集期間も半分を過ぎた「カクヨム短歌賞」。
10首連作部門も1首部門も、多くのご応募をいただいています。
しかし中には、短歌にもチャレンジしてみたいけど「どうやって作ればいいのかわからない……」と頭を悩ませている人もいる様子。
そんなみなさまのために本日より、イベント「お題で詠もう!カクヨム短歌塾」を開催します。
短歌についてもっと知りたい人も、単純にお題がほしい人も、どなたでも奮ってご参加ください!
「お題で詠もう!カクヨム短歌塾」とは?
① 毎週月曜日にお題を発表
② 次の月曜日までに、お題に即した短歌を「カクヨム短歌賞 1首部門」に応募
※エピソード本文内に【カクヨム短歌塾】の文字を入れてください。
③ トリが気になった短歌をコメントをつきでご紹介
お題はどれも、短歌のよくある作り方の解説を兼ねています。
「カクヨム短歌賞」の応募終了日である9/1(月)まで、全5回開催予定。
短歌の作り方にお悩みの方も、ぜひこれを機にチャレンジしていただけると幸いです!
※対象は「カクヨム短歌賞」の「1首部門」です。「10首連作部門」は対象外なのでご注意ください。
※トリのコメントは、選考とは関係ありません。
▼「カクヨム短歌賞」への応募方法・応募要項はこちら kakuyomu.jp
お題その1「客観的に描写してみよう」
第1回のお題は「客観的に描写してみよう」。
締切は8/4(月)18:00です。
客観に徹した描写で、目の前にある状況を57577に入れ込むだけで、1首を作ってみてください。
「~のように」や「きれいな~」、「~だろう」や「~と思う」のような、主観を含む言葉は禁止です。
左上から「Q」には「た」の文字が、その下のAには「ち」の文字があるといった具合に、一つのキーにアルファベットとひらがなが割り当てられています。
この情景を57577に整えると……!?
Qのキーには「た」の文字が当てられてAのキーには「ち」が当てられる
別になんてことない事実のはずなのに、あらためて短歌の「57577」で言われると妙におもしろい気がしませんか?
こんなふうに今回は、目に入ったものをそのまま短歌にしてみるというお題です!
ポイント① おもしろいものを探さない
描写する対象が、おもしろいネタである必要はありません。
ネタになるようなモチーフを探すとキリがありませんし、むしろ普段気にも留めていないようなもののほうが、57577で説明されることのおかしみが際立つこともあります。
なるべく探さずに、なんならいまの位置から動かずに見つけられるものに絞って、描写してみるのがおすすめです!
ポイント② 57577を絶対に守る
今回は、字余り・字足らず・句またがり(※)をなるべく避けてみましょう。
本来はどれもおもしろい技法なのですが、今回はお試し。というのも、「57577」を守るために言葉を入れ替えたり、差し替えたりすることが、自分一人では作れなかったおもしろい表現につながることがあるからです。
一種のゲームだと思って、今回は「57577」を破らないルールで挑んでいただけると幸いです!
そんなふうに言葉やフレーズをいじって、57577の文章を目指してみましょう!
例)キーボードのQのキーには「た」の文字がAのキーには「ち」の文字がある
→〈キーボードの〉が6音で1字余り
※字足らず…「5」に4音以下、「7」に6音以下を入れること。
例)1のキーには「ぬ」の文字が当てられて2のキーには「ふ」が当てられる
→〈2のキーには〉が6音で1字足らず
※句またがり…「5」から「7」など、句をまたがって言葉を入れること。
例)ノートパソコンのキーにはひらがなとアルファベットの両方がある
→〈ノートパソ/コン〉が句またがり
「カクヨム短歌賞」は9/1(月)まで応募受付中。
お題のご応募もそれ以外も、心よりお待ちしております!!


