クラスに俺の彼女を名乗る美少女が転校してきた

ある日、俺のクラスに転校生が来た。

「蒼井仁愛です。気軽に仁愛と呼んでください、これから1年間よろしくお願いします！」

まっすぐ伸びた銀色に輝く綺麗な髪。
サファイアのような青色の目。
そして何よりも無敵の笑顔。

この三つの要素だけでほとんどの男子を夢中にさせただろう。実際自分だってそのうちの一人だった。

でも遠くかけはなれた存在で関わることがないと諦めていた時だった。

「久しぶりだね、吹雪くんっ！」

俺はその子を知らない、それに裏切り続けた俺に友達、ましてや女の子の知り合いなんているはずがないのだ。

助けてくれた彼女ですら裏切ったというのに……。