【二章終了】迷宮破りの天才少女はオカルト記者に解かされる――悪魔の証明は車輪付き安楽椅子と共に

足の不自由な少女・来栖綾は祖父の死をきっかけに隠遁生活を送っていた。
ある日、綾のもとに一通の封筒が届く。
中に入っていたのは祖父が所有していた曰くつきの館『猪碌館』を賭けたゲームへの招待状。
参加を拒む綾のもとに現れたのは、黒いコートを着た胡散臭いオカルト記者。
古谷九朗を名乗る彼は綾がインターネットで有名な匿名探偵『名無しの迷宮破り』であることを暴き、ゲームに参加するように促す。

しかしながら綾は既に探偵を辞めており、重い腰が上がらない。
その原因にはこの世の物とは思えない未知の力が絡む事件があった。
無くした自信を取り戻させるため、九朗は半ば強引に不可解な事件が起こる現場へと綾を連れ出した――