殴打（あい）しても、辱（だきし）めても、満たされない　～罰ゲームで付き合ったカノジョは命令を望む～

ある日、楠木あきらは罰ゲームで、イジメられっ子の篠崎ゆかと付き合う事になった。
イジメっ子グループに属するあきらと、イジメられっ子のゆかでは釣り合いが取れておらず、茶化す周囲。
当然、あきらはゆかと付き合う事に乗り気ではなかった。

罰ゲームを不服に思うあきらは、嫌われて別れを切り出してもらうよう試行錯誤する。
その最中、彼女の中身を知ってしまう。

それは『人から命令されると楽』である事。

考えて抵抗する事よりも、イジメを甘んじて受け入れる事の方が楽であると言うのだ。
その言葉にあきらの中で何かが目覚める。
それは黒い衝動か、なんなのか……

ゆかに興味を持ったあきらは無茶な命令を下したり、イジメっ子に加担するなど、非道の限りを尽くそうとする。