勇者と魔王の新大陸冒険譚

「俺は、冒険がしたかったんだ」

　女神に選ばれてしまった勇者には、本当は自由気ままに冒険がしたいという夢があった。そんな勇者は最終決戦にて、宿敵である魔王も自分と同じで他に夢があったと知る。

　勇者と魔王は協力して、自分たちの人生をめちゃくちゃにした神を一発ぶん殴ることにした。

　向かう先は――新大陸。
　新たに発見された未知の土地に、その神々は「いる」という。

「はじめようぜ、神々をぶん殴るための冒険をな」
「うむ。妾たちが手を組めば敵なしじゃ」

　人類最強の勇者と、魔族最強の魔王。
　二人はそれぞれの役割を脱ぎ捨て、共に新大陸で暴れ回る。
　その土地に、世界の秘密が隠されているとも知らずに――。

　冒険特化の勇者×拠点特化の魔王。
　新大陸の謎を解き明かす、二人の冒険譚が始まった。