勇者と魔王の新大陸冒険譚

「俺は、冒険がしたかったんだ」

　勇者には、本当は自由気ままに冒険がしたいという夢があった。
　そんな勇者は最終決戦にて、魔王にも夢があったと知る。
　勇者と魔王は協力して、相打ちのフリをして自由の身となった。

　第二の生を受けた二人が向かう先は――新大陸。
　そこは生還者ほぼゼロの、未知に満ちた大陸だった。

「いけるだろ。だって俺たちは――」
「――人類最強と、魔族最強じゃ」

　二人の最強は、それぞれの夢を叶えるために新大陸で暴れ回る。
　その土地に、世界の秘密が隠されているとも知らずに――。