番外編 勇者セガリアと平和な世界
西暦526年
俺は自分のことを勇者だと思っていた。
この不死の力を使えば真の平和を作れると本気で思っていた。
そして俺は死した者を亡者とし隣国との戦争を企む王を討つことが出来た。
西暦529年
しかしその3年後また新たな『魔王』が生まれた。
俺はまた『勇者』として『魔王』を討ち倒した。
俺はまたこのような王が生まれぬようにと自らが王になりこの国を収めた。
西暦539年
その10年後隣国が攻めてきた。
隣国の兵士たちは見たこともない金属の塊のような物を飛ばす兵器を使ってきた。
西暦540年
しかしこちらも応戦、ひとまず停戦させることに成功、しかしこの戦力の下がったこの時信頼し切っていた従者たちに裏切られ投獄された。
この時俺は壊れたのだろう。
俺は思ったのだ。
真の平和とは無だと。
何もないからこそ争いもなく平和な世界。
だからこそ使った、使ってしまった、この『幻神剣』を。
俺はこれまでこの剣に導かれて平和を作ってきた。
俺は今度こそこの剣で真の平和を作る。
そう決意を示した瞬間俺はこの世界を斬った。
その瞬間俺は赤黒い繭に包まれ別の世界にいたその時思ったのだ全ての世界を無にするのが俺の使命だと。
それから約100年間俺はいろんな世界を渡り歩いたその度に世界を斬ってきた。
この時も同じように斬ろうとした時亡者とドラゴンがこちらに向かってきていた。
その亡者もついでに倒そうとした時その亡者の気配が変わった。
何か死そのものを纏っているような。
俺は初めて恐怖を感じた、手遅れになる前に殺してしまってそのまま別の世界に逃げてしまった。
あの世界はもう行きたくない。
何か胸騒ぎがする。
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あとがき
今日はちょとした番外編のような感じでしたがいかがでしたでしょうか。
次回からはまたいつも通り『レイ』視点で書いて行きますのでよろしくお願いします。
また、少しでも面白いと思っていただけたら⭐︎やフォロー、♡よろしくお願いします。
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