第26話 『死気術』の強さと難しさ
さて死の力を使った『気弾』の魔改造、これを試すには動きの早い狼には退場していただきたい。
「『亡者化・喉 解除』、『亡者化・爪』」
別に誰かと喋るわけじゃないんだ。
だったら喉ではなく爪を亡者化させた方がいい。
それに爪だけ亡者化させるならこの指輪で理性も失わない。
「ガァ!」
やっぱり普通に引っ掻くだけなら当たらないな。
『気弾』を作り爪を立てるそれから死の力を注ぐことで…完成『死気弾』発射!
っし命中、やっぱ死の力を注ぐと弾速と威力、特に威力がやばいくらい上がるな。
ただその分スタミナ消費量も上がるし力を注がなければいけない分発動が遅れるからもっと素早かったり近距離だと使えないな。
まあいい、これで実験ができる。
ただ、狼が一撃で塵になるならこの兵士もワンパンだろうな。
まあそれなら木でも使って練習するか。
じゃあまずは『気弾』を作って爪を立てて力を注ぐ。
ここまでは同じだ。
じゃあ次は———っとあぶねえ。
さっきも見た縦切りがきたから避けられたけどこれはあぶねえな。
いきなり実戦で実験するのは無理があったか?
でもできれば生きてる的がいいんだよな。
さて、この死の力を操って『死気弾』を槍のように鋭く細く…あ、これはもう無理だ破裂しそうになってる。
未完成だけど試しに投げてみるか。
お、刺さ———
…復活!
いやぁ塵になって死ぬのって意外と痛くないもんだね。
あの投げた未完成の…『死気術・死槍』は確かに破裂して俺も兵士も塵になったけど確かに刺さった。
もっと慎重にゆっくりと死の力を操れば完成させられるかな。
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あとがき
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