第18話 呪術師と悪魔の話し合い ①

数分前


 ん、あれ?ああ、死んだのか。


 ガストンには感謝しないとな。


 あのままだと俺はアエリアのことを殺していたかもしれない。


 やっぱりこの力は強力な分危険すぎる。


 それなのに一度使うと力を使い切らない限り、また使いたくなる。


 幸い『死気弾』の発動で使い切れたから今は大丈夫だけど。


 それより早く戻らないと。


現在


 あ、アエリアだ。


 「ん"、あれ"?ガストンは?さっぎい"いたけど」


 「さっき帰ったわよ。それよりこれあげるからつけなさい」


 ん?なにこれ?金の指輪?


 「それはお姉ちゃんが作った聖なる指輪よ。それは亡者化の副作用を軽減する指輪だから貴方が喉を亡者化させるくらいなら精神汚染は始まらないはずよ」


 ああ、そういえばアエリアには姉がいるんだったか。


 「私も亡者化すると精神汚染が始まって戦闘が楽しくてしょうがなくなるのよ。まあ、亡者化解除したらなんともないのだけれど」


 そういえばそうだったか。


 正直これはとてもありがたい。


 俺は普通の状態で話すとなると、声帯がボロボロなのか声が出しにくいし喉も痛くなる。


 でもさっき喉を亡者化させたらなんともなく普通に喋れた。


 それを常時発動させながら理性も失わずにつかえるということだ。


 とりあえずありがたく使わせてもらおう。


右の中指につけて、『亡者化・喉』


 「あ〜、よし、しっかり声が出てるな。ていうかよかったのか?こんなの俺にあげて」


 「別に大丈夫よ。それは予備の指輪だから。それよりそれ過信しすぎないでよ。あなたほどの力だとそれ以上亡者化すると指輪がもたないから」


 「ああ、わかった。有り難く使わせてもらうよ」


 「それじゃあ、お互いさっきのことについて色々話し合いましょうか」


 こうして長いようで短かった戦闘ダンスは終わり話し合いが始まった。



________________


あとがき


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