第1.5章最終話(第32話) ERROR 観測記録③

 「…なるほど、まあいいじゃろう」


 ハイドが4日レイを借りた後に渡すことを話したらガストンはすぐに了承した。


 「いいのか?」


 「まあそんなに急いでいるわけでもないからな」


 「そうか。じゃあ遠慮なく借りていくぞ」


 「4日後いつもいる廃墟に来い」


 「ああ」


 ハイドとガストンは別れた。


3日後


 この3日間ハイドは『K』との通信しながら様々な実験——結果的に5回ほどレイが死んだが——を行った。


 「何かわかったことはあるか?」


 『ああ、まず肉体の事だがハイドとレイそして一般の亡者と比べてほとんどただの亡者だが脳はわからないが心臓はハイド、つまり半亡者と同じだった』


 「…自分で自分の胸ひらけと言われるとは思わなかったけどな」


 『それはごめん』


 ちなみにこの時ハイドは猛反対して自分たちが行っていたハイドの観測記録をKがあさりハイドの心臓が露出している映像を見つけた。


 『しかしこのタイプの転生者は初めて見るな』


 「ああ、これで今まで調べてきたタイプと合わせると『ゲームキャラに転生』『自分のアバターで主人公に転生ハイドと同じ、『元の体のままで転生』、そして今回の『亡者に転生』で4つ目だな」


 『しかしこいつはおかしいぞ。今までの転生者は亡者化できるとしてもゲーム中でも使える力を使う者しかいなかったのにこいつはラスボスの力を使っている。これはどういうことだ?』


 「それに関しては追々調べていくしかないな。そして肝心の力のことは何かわかったことはあるか?」


 『それに関してはドラゴンと戦っていた時のものだろう紫黒の爆発を調べたらわかったことがある。それはあの力には魂を分解する力がある』


 「は?それってつまり…」


 『あの攻撃をくらいすぎるとたとえ主人公お前であっても生き返らずに死ぬだろうな。そしてそれはこいつも同じで力を使いすぎると魂が耐えきれずに永遠に死ぬだろうな』


 そして翌日、レイはガストンに渡されるのだった。


これより個体名レイを覚醒状態へ移行します


___________________


あとがき


 タイトルを変更しました

 旧 『死にゲーの亡者に転生したので主人公100デス計画はじめます』


 新 『転生亡者は無様に踊る』

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