第1.5章 ERROR 観測記録

観測対象変更のお知らせ ※第30話 ERROR 観測記録 ①

個体No.079 個体名『レイ』

緊急事態により魂への干渉を開始  成功しました

これより個体名『レイ(橘夏生)』を休眠状態へ移行します

それに伴い記憶の改竄を行います

次にERROR 個体『ハイド(仮)』を観測対象へと変更します

通信機器を発見

侵入開始

防衛機構発見

突破完了

掌握完了

通信内容の観測及び公開を開始します

観測に伴い魂への接続を開始

失敗しました

原因を解明

防衛プログラムを検知

侵入を開始

失敗しました

反撃プログラムによる侵入を確認

防衛プログラムVer1.5起動

反撃プロムの排除を開始

成功しました

再度侵入を開————

⬛︎⬛︎⬛︎による侵入拒否命令を確認

侵入を停止

観測を開始します


※この放送はERROR ハイドにも共有されています



 この放送の終了後何も知らないレイ夏生は意識を落とした。


 「ふむ、この言葉も全て聞かれているのか。かr—『K』そっちはどうなってる」


 『通信機に入られた。そんな柔なセキュリティじゃないんだけどな。そっちは大丈夫なのか?』


 「こっちは今あいつらに観測されている。ただ魂には入られなかったから思考は読まれていない」


 『そうか、気をつけろよ。ハイドF。一応こっちからも観測はしているがあっちみたいに全てを観測することは難しい。何かわかったら連絡してくれ』


 「ああわかった」


 そう言い女性Kとの通信を終えたハイドは意識を落としたレイに触れた。

 

 「お前も被害者なのか?こいつハイドから見た感じ楽しんでいるようにも感じるが、まあ最初は怖がってたか」


 その頃2人には人類滅亡を企む混血の老人が近づいていた。


 

_________________


あとがき


 前回のタイトルを変更しました。


 これからしばらくハイドF視点が続きます。

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