第9話 死の力と一歩前進

 クソッ、ダメだったか。


 いやでもあの侵入者の顔を見た感じできそうではあったのか?


 わからないな。


 ただ俺に何か変化が起こっていたのは事実だ。

 

 それに何か掴んだ感覚はあった。


 それだけでも一歩前進したと言える。


 あとは『幻灯のカケラ』の修復もしないとな。


 本来マジランは死んだら主人公は最後に触れた苗床から、敵は主人公が死ぬか苗床で休んだら初期位置から復活する。


 つまり俺がいくら遠出をしてもハイドが死んだり苗床で休んだら初期位置に戻ってしまう。


 しかしもし俺が苗床で休めるようになればそこから復活、ハイドが休んでもそこに戻れるかもしれない。


 しかし俺は自分の『幻灯のカケラ』を見ることができない。


 それなら見えるやつに聞けばいい。


 【ということで俺の『幻灯のカケラ』を見てくれて】


 「お主逃げ帰った癖によくその顔を儂に見せることができたな」


 【そんなこと言うなよ。払うもんは払うからさ】


 いや〜この世界の文字覚えておいてよかった。


 まさかこんなところで設定資料集が生きてくるとは思わなかった。


 そう今俺はそこらへんの木の棒で地面に字を書いて会話をしている。


 その相手はガストンだ。


 「はあ、お主いくら出せる?」


 えっとさっき亡者狩りしたから…


 【2000だ】


 「じゃあ1000でいいから出せ」


 【おっ1000でいいの?】


 「次からは5000じゃ」


 なるほど初回限定価格ってことか。


 俺は1000フレア払って俺の『幻灯のカケラ』を見てもらった。


 「ほう、前見た時はただ色褪せてるだけだったが今は見ただけで死を感じるのう」


 は?



_____________________


あとがき


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