第21話 聖女と時影のペンダント

 「ただ、お姉ちゃんのことを説明するといってもよくわからないのよね」


 「え?それは突然なっていたってことか?」


 「いや、会った時からもうああなってたのよ」


 「どういうことだ?」


 「私たちは血が繋がってないのよ」


 まじか、じゃあ考察班が言っていたことが正解だったということか。


 「ただそれは親が違うとかそういうことじゃなくてお姉ちゃん…メリメアが私のことを妹だと思っていて、それにあんな姿だから同情してしまって、だから姉妹を演じてるの」


 だからメリメアの状態を知らなかったのか。


 「ただ、お姉ちゃんがどうしてあんなことになったのか知る方法があるにはあるわ」


 「そうなのか?」


 「ええ、『時影のペンダント』って知ってる?」


 「いや、知らないな」


 これはDLCの話か?


 「『知将グラトニア』が持っていると言われているペンダントらしいんだけどこれはつけた者のの過去を影として見れるらしいの」


 『知将グラトニア』、確かロー・デスペアに支えていたが王が死に溺れた時に城の地下に逃げたっきり消息不明なんだったか。


 「なるほどね。なあ、そいつ探すの手伝ってもいいか?」


 「え?でもどこにいるかもわからないのよ。それにあなたにも目的があるでしょ?」


 「いや、これは俺がただやってみたいんだ」


 「…ちょっと考えさせて」


 「ああ」


 何せ前世ではDLCをプレイせずに転生したからな。


 ダメだと言われたら1人で勝手に行ってやるか。



_____________


あとがき


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