第38話 二人の魔王と独りの勇者 ②

 「重力圧グラビティ・プレス


 再度かけ直すのか。


 アエリアは————


 「『呪詛・紅筋力強化』、ふふ、それはもう対策済みよ」


 「アハハハ、そうかよ。ただ聞かないわけじゃないだろ?」


 まじかアエリア、さっきまで攻撃くらってたのにピンピンしてやがる。


 「貴方はツライ?辛いなら休んでてもいいわよ?」


 「ハッ、そンナわけねエだろ。『豁サ蠑セ』!ぅぐ…ん?」


 「っ…ふっ!」


 あれ?俺今なんて言った?俺はさっき確かに『死気弾』を放とうとしたはずだ。


 『死気弾』は『気弾』を元にしているから撃つためにスタミナを消費する。なのに今回放った技は何も消費した感がない。


 いや、強いて言えば『死気弾』を撃つ時にも少し感じる悪寒が強かった。


 それにさっきセガリアの顔が歪んだ。


 これはいったい…


 「貴方、やっぱり…『呪詛・封印』」

 

 「ガッぁ」


 体が…沈んだ?立たねえ…


 亡者化が切れたのか?それに使えない。まさかこいつアエリア今使った封印を俺に使ったのか?


 「お前如きでこの『幻神剣』を封印できると思っていたのか?」


 「まあ、そうよね…」


 「あ"え"り"あ"…ナ"ん"———— 繝√ャ縲?が鬲斐□縲ゅ>繧??∝ョ滄ィ薙↓縺ッ菴ソ縺医k縺具シ——『蜷ク縺?ース縺上☆鬲繧ス繧ヲ繝ォ繧「繝悶た繝シ繝励す繝ァ繝ウ』———縺輔※縺蝠城。後↑…アトハスキニシロ」


 あれ?力が戻った?


 「『亡者化・喉・腕・脚』…よし、立てた。おいアエリアさっきのはどうい…う…どうした?」


 なんだ?アエリアが怯えてる?


 「っ封印を解かれただけでなく利用された…。レイ、気をつけて」


 「は?何を行って———」


 「貴方、このままだと

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