第6話:リンネの1食

「リンネ元気~?」

「シャーッ!(話しかけんな!)」

「今日も島唐辛子だなぁ」

「ウウウゥ~(島唐辛子って何よ)」

「リンネのイメージだよ」

「カッ!(勝手にイメージすんな!)」

「ほら~、その対応の辛さ、島唐辛子だろ?」

「カッ! カッ! カッ!(うるさい! 黙れ! 殴るぞ!)」

「ってもう殴ってるじゃないか」

「ウァーオ、カッ!(もう1発くれてやる!)」


 今日は5発もパンチが飛んできた。

 パンチサービスデーだろうか?

 5発目はケージ入口までわざわざ出てきて放った。

 振り落とされて、仔猫がピーピー泣いてるぞ。

 リンネ、島唐辛子よりもスパイスが効いているかもしれない。


 そんなリンネの食事は、ドライフード2種類。

 別容器で軽量して、半日で食べ切る量を入れてあげる。

 ピュリナワングレインフリー40gに、三ツ星グルメを少々ふりかける。

 それが今のリンネの半日量。

 様子を見て、もう少し増やしてもいいかも。


 ちなみに、出産経験の無い我が家の飼い猫たちは1食20g。

 ドライフードの袋に書いてある成猫の1日量は40~50gで、我が家は1日2回なので20~25gが1食になる。

 袋には書いてないけど、妊娠・授乳期の猫には倍くらいあげても肥満にはならない。

 1食40g、1日に80gあげても仔猫に栄養を吸い取られるから、母猫はみんな痩せている。

 なんなら山盛り食べ放題にしてあげてもいいくらいだ。


 使う食器はケージにガッチリ固定するタイプ。

 今のところ、はずれたりひっくり返されたりはしていない。

 ウサギ用品の食器が、シャーパン猫にも大活躍。


 この固定型食器に、ドライフードを入れるのに使っているのが、サランラップの芯。

 リンネは餌が出てくる白い筒は攻撃しなくなった。

 ふりかけにしている三ツ星グルメは、小袋の先を差し入れてパラパラとかける。

 この小袋も、攻撃しなくなった。

 しかし、トイレを出し入れする際には、お約束のようにパンチを放つ。

 リンネがパンチを出さなくなる日はくるのだろうか?


「慣れない猫は20年経っても慣れないのよね~」


 御近所のベテラン猫ボラさんが語る。

 過去に20年間シャーパンを貫き通した猫がいたという。

 慣らそうと色々試してみたものの、老衰で死ぬまで懐くことはなかったらしい。

 僕はまだそこまで気合いの入ったシャーパンに出会っていない。

 リンネがそのタイプだろうか?

 彼女は生涯シャーパンで通すのかは、まだ分からない。

 懐いてくれとは言わないから、せめてパンチはやめてくれないかな?



 ※リンネと仔猫たち 2024.4.20

 https://kakuyomu.jp/users/BIRD2023/news/16818093075949663988

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