第28話:離乳食を置いてみた

 春の出産ラッシュの影響で、仔猫用フードが品薄の石垣島。

 ピュリナワン仔猫用を買いに行ったら売り切れていた。

 カリカリをそのまま食べる仔猫たちだけど、グレインフリーは粒が大きいので食べづらいと思う。

 そこで、ふやかしたのを用意してみた。

 我が家の犬猫ウサギの御世話開始前からお湯に浸しておけば、リンネたちの御世話に行く頃には程よくふやかる。

 指で潰せる程度に柔らかくなったカリカリに、仔猫用ちゅーるを混ぜ込んだ。

 我が家の常備品、ビオルトも混ぜておこう。


 離乳が始まる頃、仔猫は腸の状態が不安定で、下痢をしやすくなる。

 母乳やミルクからそれ以外の食べ物へ、栄養源が切り替わる時期は下痢をする子が多い。

 免疫力の向上とお腹の調子を整えるため、我が家では犬猫たちに乳酸菌をあげている。

 乳酸菌入りのちゅーるがあれば使うのだけど、残念ながら買い出しに行ったときは売り切れていた。



「シャーッ! ウゥゥ~! (早くゴハンを出せ!)」

「はいはい、先に掃除だから待ってね」

「カッ! (待てるか!)」


 荒ぶる猛猫はおいといて。

 固定食器に残ったカリカリの粉を塗れティッシュで拭き拭き。

 待てない猛猫にトングを噛まれたりしつつも、食器の掃除完了。

 リンネたちは1日1回の排便で、トイレ掃除はウンチがあるときだけ。

 ササッと掃除を済ませて、用意した離乳食を置いてみた。


「はいお待たせ。今日は柔らかくしてちゅーる混ぜたよ」

「ウ~ウアウアウア (ん、美味い)」


 ケージの床トレーを少し引き出して、離乳食入りの長皿を置いて押し込む。

 ガツガツと食べ始めるリンネ。

 その周囲に、仔猫たちが集まってきた。


「キュー、キュー (ママ、それなぁに?)」

「ミィ~ッ (おいしそう~)」

「チャ~ (ちょうだい~)」

「キュウゥ~ (食べたい~)」

「ウマウマウマ……」


 ニャーと鳴けないチビッコ集団、大騒ぎ。

 約1匹、日本語(?)喋ってるみたいなのがいるけど。



「あ~、お皿に入ったらベタベタになるぞ」


 って言っても聞くわけがない。

 仔猫あるある、勢い余ってお皿にダイブしちゃう子。

 まあ、手足が汚れたのは母猫リンネが後でキレイにしてくれるだろう。


 食器に突っ込んでしまう場合は、顔だけ入る小さい容器がいい。と、ベテランボラさんが言っていた。

 仔猫だけにあげるなら1匹ずつ分けて食べさせる。

 猛猫ファミリーには母猫がいるので、仔猫の手足や腹がゴハンまみれになっても大丈夫。

 まとめて盛って好きに食え~と放置した。


 母猫つき仔猫は御世話が楽でいい。

 母猫が友好的ならもっといいんだけど!


※あげてみた離乳食

https://kakuyomu.jp/users/BIRD2023/news/16818093077418497100

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