概要
この世界から異世界へと持ち込まれたのは……呪い。
異世界へ行くのは人間だけじゃない。
見ると7日後に死ぬビデオテープが、関わると死ぬ家が、藁人形が、女子供を殺す呪物の箱が異世界へ流れ着いた時。巻き起こるのは新たな惨禍。
もう異世界にすら、安息の地はない。
見ると7日後に死ぬビデオテープが、関わると死ぬ家が、藁人形が、女子供を殺す呪物の箱が異世界へ流れ着いた時。巻き起こるのは新たな惨禍。
もう異世界にすら、安息の地はない。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!怪異は異世界をも、読者をも侵食する
西洋風ファンタジー世界に、何かと『呪い』はつきもの。
しかし、本作のように「もし日本産の恐怖映画や都市伝説が異世界へ渡ったら?」というアイデアを実行させた作品はそうそう無いだろう。
それらの怪異の様子は丁寧に描写されるため、元ネタとなる『Jホラー』の多くを知らない自分のようなビキナーでも素直に楽しめる。まさしく『Jホラー入門』にうってつけの一作だ。
ホラー的な観点では、4番目のエピソード「地底の村」がとりわけ出色の出来と思われる。
小説を読み進めているだけにも関わらず、まるで無意識のうちに知らない路地に迷い込み、いつの間にか神隠しに遭ったような不思議な感覚を覚えてしまった。
『読書そのもの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!パロディだからといって侮れない恐怖がここに……!
見ると一週間以内に死ぬ呪いのビデオ、入居者が次々と怪死を遂げる呪いの家……そんな、どこかで聞いたような呪いの現象がファンタジー風な異世界に輸入されてしまう本作品。「異世界にビデオテープ持っていっても再生できないじゃん」というツッコミに対しても、ちゃんとビデオが巻物となり、現地の人でも読める親切設計で対応してくれます。
要するにJホラーのパロディなんですが、本作の偉いところはパロディでありながらギャグっぽくならず、しっかりと怖いところ。
上辺のイメージを借りただけという内容になっておらず、原作の要素を作中に上手く散りばめているのもお見事で、元ネタの呪いの恐ろしさに加えて、呪いがきっか…続きを読む