日常と非日常の混ざり具合がおもしろい。 それぞれ短編としておもしろいのだが、各話はつながっており、そのつながり具合もまたおもしろい。 もっと続きが読みたいような気もするが、読み手にそう思わせるくらいで完結したほうが、お互いのためなのかもしれない。 文章が非常に安定しており、読みやすかった。
各話は独立した話としてどれも面白い。隙間時間に少しずつ読んでもいいが、ついつい一気読みしてしまった。何日間か楽しめたはずなのに勿体ないことをしたのでまた読み返そうと思う。
一つずつ、不思議が増えてゆく小品。どれもが不思議で機知に富んだ秀逸な話だが、時に二度見させられる(ほど笑わされるので交通機関で読んではならない)ものもあるので気をつけたい。 逆に、本当にあったのかも知れない怪異譚や、本当にはないだろうが状況が怖い話もありバラエティ豊かだが、一貫して作者の筆致と機知には唸らされる。是非とも手に取られる事をお勧めする。
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