第20話 鳩

もう飽き飽きしたぞという読者の声が聞こえてきますが、またまた愛犬の朝の散歩中の話。

散歩コースの途中に川があり、川に沿って転落防止用の白い鉄柵がはられている。

ある朝川沿いに愛犬を散歩させていると、柵の上に1羽の鳩がとまった。と思ったら、次々鳩が飛んできて、行く手の柵の上に、ずらりと並び始める。その数20羽以上。

気持ち悪くなったので先を急ぐと、今度は俺が通り過ぎた場所から次々飛び立って、また俺の行く手の柵に移動するではないか。しかも俺のことをじっと見つめてくる。

柵を離れると襲われそうな気がした俺は、立ち止まって目の前にとまっている1羽に向かって、試しに言ってみた。

「餌はやらんぞ」

するとその鳩は舌打ちして飛び去って行く。他の連中もそれに続いて飛んで行ってしまった。

何だったんだ、あいつらは?!

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