第16話 愛犬
愛犬の朝の散歩中の話ばかりしているので、そろそろ愛犬の話をしようと思う。
うちの愛犬は10歳の茶柴である。
柴犬というのは、ご存じかも知れないが非常に面倒くさい。
縄張り根性は強いし、お風呂大嫌いだし、すぐ拗ねるし、自分構ってだし、1日最低2回の散歩は欠かせないし。
ということで、柴犬をこれから飼おうと思う方は、根性入れて飼った方がよいと思います。
そして柴犬の特徴として、よく他の犬に吠えられる。
どうやら柴犬の通常姿勢が、他の犬から見ると戦闘モードに見えるらしい(諸説あり)。
今日も今日とて、散歩中にすれ違う犬に、悉く吠えられた。
レトリバー、ミニチュアダックス、トイプードル、おまけに黒柴と多種多様だ。
最後のチワワに吠えられた時、いい加減頭に来た俺は、愛犬に言った。
「あいつら全員、蹴ってやろうか」
すると俺の愛犬は振り向いて俺を見上げ、とても邪悪な笑みを浮かべた。
――こいつ結構やばい奴かも。
明日からこいつの散歩は妻に代わってもらおうかと、一瞬考えたが、やっぱり止めた。
そして今日も愛犬との散歩の日々は続く。
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