訓練場
夕食を早めに食べて少し休憩をしているとドアをノックする音が聞こえた。
開けてみると少し大きめのショルダーバッグを持った雫が立っていた。
「雫さん、もう稽古やりますか?」
真琴が尋ねると雫はこくりとうなずく。
そして「ついてきて」と小さな声が聞こえるとそのまま階段を降りていってしまった。
慌てて真琴も後を追いかけ階段を降りる。
店の外へ出ると店と隣の家の間の真っ暗な細道を雫は躊躇なく通っていく。
「こんな狭い所通らないといけないんですか…?」
少し不気味に思った真琴だったが、歩みを止めない雫を追いかけなければ置いてけぼりにされそうだ。
意を決して真琴も暗い細道を進んでいった。
しばらく歩いていくと雫の歩みが止まった。
止まった先を見るとマンホールのような蓋がある。雫がその蓋を開けると梯子がかかっており、下に降りられそうだ。
「ま、まさかここを…?」
真琴が聞くと雫は梯子をつたって降りていく。
真琴も後に続いて降りていくとそこにはとても広々とした空間が広がっていた。
「地下にこんなところがあるなんて…」
驚く真琴をよそに雫は静かに話し始めた。
「篠田くん、ここは地下の訓練場。
ここでは様々な武器の練習をすることができるし、とても広いからトレーニングをすることもできるの。今日は雨林さんから実力を測ってほしいと頼まれているから2人でゲームをしようと思う。」
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