雫の任務⑦ ー 最悪の再会

部屋に戻った雫はベッドの上に寝転がりぼーっとしていた。


(なんであの人たちが…)


頭の中でぐるぐる考えていると突然、コンコンとドアをノックする音が聞こえた。


ドアを開けるとそこには真琴がお菓子を持って立っていた。


「雫さん!お疲れ様です。よかったらお菓子食べませんか?ジュースもありますよ…って大丈夫ですか?何かありました?」


真琴の明るい姿を見ると雫は何故か涙が溢れてきた。


「えっ!わぁ、、、どうしよ!?俺のせいですか?と、とりあえず中に入りましょ!」


真琴は気を遣って部屋に入ると雫を座らせ、何も言わずに背中をさすってあげた。


 しばらくすると雫は泣き止み、落ち着きを取り戻していた。


改めて真琴は


「何かあったのか?話なら俺、聞くよ?」


と声をかけた。


すると雫は今日の任務であったことを話した。


「--ん?でも兄弟に会えたんなら普通嬉しいもんじゃないの?」


と真琴が聞く。


「うちは普通じゃないから…。」


雫はそう言うと雫の家のことや兄弟との関係について話し始めた----。

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